プライバシーと個人情報の違いを考える 〜ケアマネの現場から〜



こんにちは、あーこです!

介護の現場で日々感じる「プライバシー」と「個人情報」の大切さ。今回はその違いを踏まえながら、ケアマネとしての対応について考えてみました。
(プライバシー…毎年しなければならない研修内容の一つです)

プライバシーと個人情報の違いとは?

簡単に言うと、

プライバシーは「他人に知られたくない自分のこと」。
個人情報は「名前や住所など、本人を特定できる情報」。

たとえば、「この方は認知症で、趣味は園芸です」というのはプライバシーにあたり、「〇〇さん、住所は〇〇、電話番号は〇〇」というのは個人情報です。

手紙で例えると?

この違いをわかりやすく手紙に例えると、
個人情報は「手紙の表面(宛名や住所)」、
プライバシーは「手紙の中身(書かれている内容)」です。

個人情報(手紙の表面)
→ 宛名、住所、電話番号、郵便番号など、「誰の手紙か」を特定できる情報。

プライバシー(手紙の中身)
→ 手紙に書かれた内容や、伝えたいメッセージ。「この人がどんな気持ちでいるのか」「どんな情報を共有したいのか」が含まれます。

介護の現場では、「手紙の表面」と「中身」のどちらも大切に守る必要があります。これをしっかりと区別しながら対応することが重要です。

ケアマネの現場でよくあるケース

介護の現場では、プライバシーや個人情報を扱う機会がとても多いです。その中で、こんな場面がありました。

ケース1: 事業所への不満を話された場合

ある利用者さんが、「事業所に不満があるけど、相手には言わないでほしい」と相談されました。

ここで考えたのは、「不満を話すことはプライバシーの範囲だが、内容を解決するには情報を共有する必要がある」ということです。

この場合、私はまず時間をかけて話を聞きました。そして、必要であれば担当者会議を提案。直接顔を合わせて話をする場を設けることをお伝えしました。

ポイント:
お互いの意向を尊重しながら、信頼関係を壊さないための工夫が大切です。

ケース2: 認知症の方が警察に保護された場合

認知症の方が保護された際、警察から「家族の情報を教えてください」と求められました。ですが、家族からの了承が得られていない状態では、勝手に個人情報を伝えるわけにはいきません。

私は「家族に後で連絡してもらうよう伝えます」とお答えし、その場では情報を開示しませんでした。しかし、警察側から「情報がないと対応できない」と言われ、状況が難航。

ポイント:
この場合、事前に家族と話し合いをして、「緊急時の情報提供についてのルール」を確認しておくことが重要だと感じました。

ケアマネとしての学び

プライバシーを守ることと個人情報を適切に扱うことはどちらも大切ですが、現場では時に葛藤が生じます。

例えば、

利用者さんの信頼を守りながらも、必要な情報を共有する。

緊急時には迅速な対応が求められるが、同時に情報保護も意識する。


こうしたバランスを取るために、利用者さんや家族との事前の話し合いや、状況ごとの対応策を準備しておくことが必要だと感じます。

これからの介護現場に向けて

私たちケアマネは、利用者さんが安心して生活できる環境を整えることが使命です。その中で、プライバシーや個人情報を守りながら、利用者さんや家族と信頼関係を築くことが重要。

「この人なら安心して相談できる」と思ってもらえるケアマネを目指して、日々努力していきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次回もお楽しみに♪


    

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