1月15日発売の『レコード・コレクターズ』2021年2月号、『ブリティッシュ・ロックの肖像』にパディが登場しました!

『ブリティッシュ・ロックの肖像』はロンドン在住の写真家・富岡秀次さんが長年、同誌に連載しているページです。2020年11月、富岡さんが日本に一時帰国した際に取材の申し込みがあり、恵比寿でインタビューを受けました。当初は1回(見開き2ページ)の掲載予定でしたが、「話が面白いので」ということで全3回になりました。

初回は渡英からRAPED時代のエピソード、2月15日発売の3月号ではCuddly Toys時代、そして3月15日発売の4月号で栄光と挫折を経験したパナッシュについて、赤裸々に語っています。

2021年は年頭からコロナ禍による緊急事態宣言が出ていました。リハーサルもままならない閉塞感の中で、3回にわたって『レコード・コレクターズ』に掲載されたことは、パディにとって大変うれしいことでした。

2020年12月発売の英音楽誌『VIVE LE ROCK』76号(クラッシュが表紙)に、Cuddly ToyZ『Tracy ~The Beginning』のCDレビューが載りました! 









日本語に訳すとこんな感じです↓
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CUDDLY TOYZ
TRACY - THE BEGINNING

【パンク - グラムの栄光の日々、再び】

1996年に世を去ったCuddly Toysのボーカリスト、ショーン・パーセルの追悼イベントをきっかけに、オリジナル・ドラマーのパディ・フィールドは日本でCuddly ToyZとして活動を続け、ここ数年はドクターズ・オブ・マッドネスやシルヴェイン・シルヴェインの来日公演でもサポートアクトとして登場している。

本作『Tracy - The Beginning』はCuddly Toysの絶頂期である1979年/1980年の名曲を中心に、「Brain Saviour」や「Time Warp」のような、当時も盛り上がったノリの良いナンバーも含み、極彩色できらびやかなCuddly Toysの世界を受け継いでいる。

また、デヴィッド・ボウイとマーク・ボランの共作でグラムロックの神聖な遺品である「Madman」の新バージョンや、これまで音源化されていなかった曲でアルバム・タイトルになった「Tracy」も収録されている。

これは一種の奇妙な懐かしアイテムかもしれない。しかし、Cuddly Toysの時代を超えた偉大さへの敬意表明として、十分に真剣なものである。

Hugh Gulland
(VIVE LE ROCK 78号)
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評価は「10点中6点」で、パディは「VIVE LE ROCKで6点なら予想以上に良い評価! うれしい!!」と喜んでいます♪

2021年1月。
お正月はシャンソン歌手でドラァグクイーン、シモーヌ深雪さんの素晴らしいロング・インタビュー全6回(2020年夏にアップされたもの)を改めてまとめ読み。


ドラァグとキャンプテイストについて語る『その2』では、なんとカドリートイズの名前も挙げてくださっていて、とてもうれしかったです✨

花形文化通信 シモーヌ深雪インタビュー(全6回)
https://hanabun.press/interview/fukayuki/

誰にとっても大変だった2020年が終わろうとしています。
春以降のパディの様子を簡単に振り返ってみます。

新型コロナウイルスの出現で、さまざまなことが大きく変わってしまいました。Cuddly ToyZは決まっていたライブの出演キャンセル、告知できないまま流れたツアーやイベントもありました。

とても残念でしたが、パディには脳梗塞の病歴があり、循環器系のチェックのために定期的な通院が欠かせない身なので、万が一、コロナに感染するとおおごとになりそうなので、じっと我慢の日々。

普段なら外を出歩くのが大好きなパディですが、緊急事態宣言が出た4月から5月はスタジオにも行けず、家にこもってストレスがMAXに……。とはいえ、人混みや電車での移動は避けたい。そこで、自転車を購入しました!



「自転車に乗るのは子どもの時以来、何十年ぶりだけど感覚は覚えてた〜」ということで、毎日、少しずつ乗る距離を延ばし、6月にバンドのリハーサルを再開した時は、片道2〜3時間かけてスタジオに自転車で登場。メンバーを驚かせました。





リハ以外では遠出しない代わりに、お世話になっているライブハウスや好きなバンドのグッズなどを通販したり、配信ライブを見たり♪










コロナの状況は夏以降もそれほど変わらず、特に東京と地方との往来は危険視されていて、Cuddly ToyZのギターのLILYは東京でのリハに来ることができず、残念ながら9月にバンドを脱退しました。




5人体制になったバンドはセカンド・アルバムの準備に入り、10月中旬には数曲のリズム録りを行いました。









11月上旬、ロンドン在住の写真家、富岡秀次さんがレコード・コレクターズ誌に連載している『ブリティッシュ・ロックの肖像』の取材を受けました。富岡さんの友人のHIROSHIさん(グレン・マトロックのバンドのギタリスト)も同席されて、とても楽しいインタビューでした。






そうこうしている間にコロナ感染の第3波が……! 連日、感染者数が過去最多を更新する事態になり、Cuddly ToyZもレコーディングを中断していますが、パディは「必ず生き延びて、ライブもレコーディングも再開する!」と個人練習に励んでいます。

来年は、少しでも状況が良くなりますように⭐︎




6月15日、黒田義之さんが亡くなりました。

黒田さんは、日本で初めてパディを雑誌で紹介してくれた方です。

1978年、一時帰国したパディがRAPEDの7インチ盤『Pretty Paedophiles』を持って音楽誌の編集部を回った時に出会い、『DOLL』の前身『ZOO』のコラムに、ロンドンのパンクバンドで活動している日本人がいる、と書いてくれました。



そのコラムは残念ながら手元にないのですが、1979年にRAPEDがCuddly Toysになり、アルバム『倒錯のギロチン・シアター』で日本先行デビューした際には、『ZOO』で2ページにわたる長文のレビュー(書き手は鈴木佳之さん)も掲載されました。









10数年前にパディが日本に帰国してからは、よくライブハウスでお会いして、いつも気さくに声をかけてくださいました。

去年の6月、Cuddly ToyZの1stアルバム『Tracy〜The beginning』レコ発ライブのご案内を送ったら、「行けるかも!」というメッセージと絵文字で👍 👍 を送ってくれて、結果的にはご都合がつかず来られなかったのですが、行こうと思ってくださったことがうれしかったです。





今年の4月から、がんで闘病中とのことでした。今がコロナ禍でなければ、きっと病室には連日、パンクスやバンド関係者が詰めかけていたと思います。

先週、黒田さんと何とか面会できた方が、「パディの話も出たよ」と教えてくれました。最後まで気にかけていただき、ありがとうございました。

黒田さんのご冥福を心からお祈りいたします。