12月2日は「白い毒VI」2日目は札幌です。会場はススキノのローランドゴリラ。
まず最初に、矢吹恭一さんと碓氷武志さんのユニット「矢吹x薄野二人旅」が登場。
碓氷さんも2022年に『札幌ギロチン・シアター』に出演してくれた方です。「二人旅」は絶妙のハーモニーで、最鋭輝さんの曲のカバーもやったり、楽しいステージでした!
続いて、東京から到着したお嬢(らいむらいと )。
ひとつひとつの曲が小説か映画のようで、深い陰影のある美しい世界が広がります。
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お嬢が歌ったカバー曲の「ママリンゴの唄」。説明は何もなかったけれど、9月に急逝された札幌の女性ミュージシャン、近藤奏さんへの哀悼を感じました。このイベント関係者や地元のお客さんたちには、特別な思いが溢れた瞬間だったと思います。
2019年の4月と12月、らいむらいとが札幌に来た時、近藤奏さんが共演していました。その時の彼女のステージ、自分も見ているのですが、無常感と儚さの中に芯の強さがにじむ表現が印象的で、「月に狂犬」などの曲が強く記憶に残っています。当時で20歳くらいだったのかな…。
そして、出演者たちがセッションしたのが「ママリンゴの唄」。沢田研二の主演ドラマ『悪魔のようなあいつ』で、ジュリーがバー「日蝕」の女の子たちと歌う曲です。その日だけ、ローランドゴリラのドアに「BAR 日蝕」って看板が出ていたっけ。
4月か12月のどっちだったか、出番を終えた奏さんがローランドゴリラの床にペタンと座って、その日のフードメニューのチリコンカンを食べてた姿も覚えてます。彼女は今回の「白い毒VI」にも出演予定だったので、元気だったら、この日も皆で「ママリンゴの唄」を歌っていたのかも……RIP.
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そして、この日もトリは山田晃士さん!
歌と語りで聴く者の感情を操る魔術師? 音楽を聴いた子どもたちを異世界へ連れ去るハメルンの笛吹き? その世界に翻弄されて、巻き込まれていくのが、とても楽しかったです!🌀✨
パディは、面白いお話を読み聞かせてもらう子どものように楽しんでいて、しばらくの間、山田さんの口真似(「おやおやおや~?」ってやつ)をするようになりました😆
最後のセッションは、出演者全員でジュリーの「サムライ」。片手にピストル(ギターorマイク)、心に花束の男たち、4人が並ぶ様子は壮観でした!
2日目も「白い毒」を全身に浴びて、気持ちよく痺れました🎶