『グラム・ロックにパンクの味付けをしたグループ、カドリー・トイズ登場!!』

★Part 3
 さて、カドリー・トイズのデビュー・アルバム「倒錯のギロチン・シアター」に針を落としてみよう。聞いてみてまず感じることは、グラム・ロック全盛期に活躍したイギリスのグループ、シルヴァー・ヘッドに非常に近いサウンドを持っているということだ。とりわけ、ヴォーカルのシーン・パーセルは、声だけでなく、顔立ちや全体の感じまで、シルヴァー・ヘッドのヴォーカリスト、マイケル・デバレスによく似ている。(中略)
 さて、話が脇道にそれたが、このカドリー・トイズのサウンドの特徴は、哀調を帯びた美しいメロディ・ライン、ハードにアタックするリズム、妖気漂う官能的なヴォーカル、スペイシーなギターなど前述したシルヴァー・ヘッドを筆頭に、デヴィッド・ボウイ、T・レックス等のグラム・ロッカー達の影響を強く受けているが、それだけに留まらず、一連のパンク・グループの持っているパワーやスピードも兼ね備えていることだ。
(*途中のシルヴァーヘッドの説明が長いので省略しました。この項つづく)

【ZOO / NO.24 昭和54年10月25日発行 p20-21】