冬の夜は、黄瀬戸の徳利で熱燗して呑もう!

padaが初めて買った徳利です。

買ったのは50年ほど前、何故か?その日のことは鮮明におぼえているんです。

 

骨董&ガラクタは無駄な物なんですが、何かの思いで買ってますので、大抵は

品物を見れば、手に入れた当時の事をハッキリと思いだします。

 

徳利を買った所は、岐阜県の養老の滝の入り口に、百万石と書かれた大きな委託販売

の店があるんですが、ここの片隅に鎮座していました。

見ての通り、首の口の所に一寸欠けがありました。

品名は「黄瀬戸徳利」で○千円、欠けているのに?

一寸高い!高すぎる!

ですが、この色が気に入りました。

随分と使い込んで貫入に酒が浸み込み、良い感じです。

padaは当時は会社の寮に住んでまして、これを持って帰って燗して飲んだら、

どんなに美味しいかとふと思いました。

それで持って帰ったんですね。

 

以後部屋でポットで湯を沸かし、その中に酒を入れた徳利を入れて♪~ググイの

グイ~♪が続きました。

 

20代~30代前半は、酒と言えばビールか日本酒しか呑みませんでした。

ウイスキーを呑みだしたのは、仕事で海外に行きだしてからです。

理由は、日本酒が手に入らないからです(涙)

 

これにピッタリあいそうな、ぐい飲みを探します。

目を付けたのが↓!

黄瀬戸徳利には、黄瀬戸のぐい飲みを使います。

pada作の、このぐい飲み~随分と手間をかけているんです。

 

このぐい飲みは製作途中に、この様に割れたんです。

それで、この面一枚をくりぬき、そこに板を作ってはめ込みました。

ピッタリ合わせておいても、又隙間が空きます。

 

粘土は渇くと5%~縮みますので、当たり前とは言えるんですが、チョイと

意地になり、継たし継たしです。

 

横の模様~これは珍しいです。

イラクで手に入れたメソポタミアの紀元前の回転式印章を使っているんです。

どうですか!

この様に並べますと、ピッタリと呼吸はあいます。

 

黄瀬戸の徳利とは、桃山~江戸初期頃に焼かれた名品です。

当時の瀬戸は、中国の青磁を目指していました。

その青磁を作ろうとした失敗作が黄瀬戸なんですが、この失敗作が成功

となったんですから焼き物の世界、分からないです。

 

貧乏したけりゃ青磁をやれ!

これが作家間の合言葉みたいですが、青磁の色の出し方は、還元焼成なんです。

それを焼いている時に、少しでも酸素が入り込みますと、黄色くなるんです。

 

この黄色が、良く出れば??

米色青磁と言われる物になります。

 

この徳利は、米色青磁の燗徳利で、時代は幕末~明治~

産地はどこでしょうか?

燗徳利は犬山焼きによくありますので、そこかなと思ったりするんですが?

黄瀬戸ではなく、「黄色の徳利」とすべきです。

 

padaの大好きな菊水が、「美味しい燗酒の作り方」を紹介してますので、この手順

に従って燗をしてみます。

 

徳利に9割程度酒を入れ、口をサランナップで包みます。

この意味は、美味しそうな匂いを外に逃がさない為です。

そして鍋にいれて、徳利が半分ほどつかる程度水を入れ、徳利を除けます。

そして、グラグラと水を沸騰させます。

 

水を沸騰させた後、火を止めます。

そして徳利を入れて2~3分、これ長すぎると美味しさが飛んで行ってしまいます。

 

そして、取り出して底に指をあてて少し熱めが良いんです。

はい!

出来あがり!

♪~肴はあぶったキスで良い~♪~と!

アレレ水漏れ!

一面をくりぬき、はめ込みにしただけに気に成りましたが、注いでいる写真を

撮ろうとして注ぎ過ぎただけでした。

 

菊水さんの、燗の仕方素晴らしいですね。

この文章を作った人、美味しい酒の作り方は知っているんですがですが、

大事な事を一つ忘れているんです。

飲兵衛であっても、酒道からは外れます。

 

それは?

酒道だって、茶道と同じ~気に入った良い酒器を選ぶと言うことなんです。

 

寮で貧しい暮らしをしている時、部屋にあった電気品はポットと白黒の

テレビぐらいでした。

そのポットで湯を沸かし、少し口の大きい鍋に湯を入れて、燗をしてましたが、

考えてみましたら、この方法で燗してたんですね。

どうりで美味しいはずでした。

 

ただ、当時はサランナップは無かったです。

徳利の口から酒が吹き出す寸前で取り出てしましたよ!

 

徳利の次には、ぐい飲みを買いました。

そして、酒道具狂いの幕開けです(涙)