勿論参考として名品の図録を載せた物ですが良いなと暫く目がとまり見つめたままでした。
李朝水滴は沢山有りますが、その中でも優品かつ珍品なんですね。
どこが珍品かと言いますと、例えば右~天部に魚の画があります。
ここに動物模様がはいると言う事は、それだけでも珍品ですが、そこに、もう一つ
金と言う文字が入るんですね。
これ金さん専用の水滴で注文品か?何て思ったりするんですが!
ジーと見つめているうちに、ハタと思い当たるものがありました。
そう言えばと押し入れの奥から引っ張り出します。
ヤフオクで本物として李朝水滴が出品されました。
出品者の評価はダイヤモンド~良いですね。
思いの外、値が上がらず一寸疑問を持ちながらも水滴はマイナーだから、こんな
ものかとなと自分に言い聞かせpadaが落札!
待ちかねた物が到着しました。
ドキドキしながら箱を開けます。
見た瞬間~呉須の発色が全然ダメ~コリャアカン!
箱もよさそうに見えますが、写真写りの良い様に小細工したものでした。
クソ!
珍品の水滴はそのまま押し入れに直行、幻の水滴になりました(涙)
この時、思ったのは写真は小細工が出来ると言う事なんです。
被写体をレンズを通してカメラ内部の記憶装置に取り込み、此処で見栄え良く加工して
出力するんですね。
最高の出来はモニター画面、ここが各メーカの腕の見せ所とか。
なんとて、カメラの購入者は、此処を見て買うんですから!
さて、偽物を買ったんですが、その評価はどうするか?
済んだ事は元に戻りませんし、報復もあります。
騙された自分が悪いと思って、良いねにしました(涙)
*これは騙された皆さんが、悔し涙を拭きながらやってるはず。
報復が怖い✖を返されたら・・・
ダイヤモンド評価の正体は案外、これの積み重ねだったかもしれませんね。
見方をかえて偽物ではなく、現代版として見てますと、このデザインは
良く出来てます。
それに新作の値段も、こんなものかもしれませんね?
魚は荒磯文ですから皿なんかでは中国や日本では、よくありますが李朝でも
有るんですね。
ですが、その模様の水滴なんて、やたらにあるはずがないように思えます。
しかも横に金の文字が入りながら全体のバランスは悪くはありません~さて、この
発想はどこから来てるんだろうか?
長くそのように思っていたんですが、最初の写真を見て謎が解けました。
名品の写し物だったんですね。
名品と迷品を並べてみました。
陶土も違えば、呉須も違う~本物に横に並ばれたらどうしょうもありませんね。
一目瞭然とはこの事、ギブアップです。
李朝官用の厳選された土と、その辺りの土とはこんなに違います。
呉須の作り方は、それぞれ直伝があるのではないかと思います。
呉須はアマチャでも、結構念入りにつくります。
市販の呉須を水では無くて、お茶で薄めます。
カテキンが作用して深い色が出るとか!これをすり鉢で摺りに摺ります。
100回でも200回でも摺ります。
こうしますと良く伸びる絵具が出来上がるんですね。
例えば迷品の波の線~筆が伸びてないです。
粒子の荒い呉須は一気に地肌にしみ込んでしまって横に伸びないんです。
手抜き呉須の使用結果、波模様はグチャグチャになっていますね。
迷品に懲りて今ではヤフオクは見るだけにしていますが...




