スマトラのランプーンに行った買い出し人が、こんな布を持って帰りました。
ソンケットと呼ばれている、ランプーンのお隣のパレンバンの布です。
インドネシアの民族衣装は日本の着物に比べたら、非常に単純、風呂敷
みたいな一枚布を体に巻き付けて使うか、両端をつないで袋状にして使うかの
二種類が主です。
一枚布はカイン・パンジャンと呼びます。
カイン(布) パンジャン(長い)つまり「長い布」となるんです。
この布は筒型になってますのでカイン・サロンと呼びます。
インドネシアが完全に独立したのは1949年?それまでは、小さな国に分かれて
いました。
そして島が多い~その結果民族独自の文化が育って、布の生きた博物館と言われる
ようになったんです。
赤道を挟んで、約1500Km~東京からシンガポールぐらいまでと同等の距離が
ある国だから、面白い文化が育っていて飽きません。
今まで、それほど気にしてなかったんですが、よく見ますと、それなりに豪華です。
中央の模様で両サイドから伸びている模様は「生命の樹」です。
この生命の樹は、旧約聖書のエデンの園の中央に植えられていて、その実を
食べたら永遠の命が与えられたという事ですが、アレレ~エデンの園にはリンゴの
木があったはず・・・それを食べたアダムとイブはエデンの園から追い出されたはず
・・・?
この「生命の樹」はイスラム教徒もキリスト教徒もユダヤ教もどの宗教もが認める
樹なんですね。
仏教だって・・・変形されてはいますが、あります。
これについては、あまり深く考えると頭がおかしくなるからこの辺りでやめます。
それにしても、よくぞ作ったものです。