クチャクチャな布~刺繍がされているのが気になって、アイロンで伸ばしてみました。
この布は、スマトラまで買い出しに行った、買い出し人が買ってきた布なんです。
買う方法は、女二人+用心棒男一人の三人が一組になります。
適当なところまで行って、ベチャ―(輪タク)を捕まえ、そこで一日契約、布を
売ってくれそうな家を知らないかと訪ねると、それなりに紹介してくれると言う
調子です。
その買い出し人が、こんな布をもってかえって来たんです。
ボロボロの布、売る人も変だが、それを買うのはもっと変~それを日本に持って
帰るのは無茶苦茶変~その変人達に守られて、この布は生き残りました。
確か、これ緩衝材にしてたと思うのですが、既に25年ほど前に役目を終えている
のに、未だに健在な理由は、陶磁器を箱に入れる時にくるめると良いと思って
いるからなのです。
絹の黄色地に細かい刺繍~華僑の好みですね。
皺を伸ばしてみますと、細かい刺繍が現れました。
中心部に大きな刺繍があるんですが、隅々にも小さな刺繍が飛んでいます。
より古そうな雰囲気が漂ってきますね。
ひょっとしたら?清朝ぐらいはあるかもしれません?
絵は鳥だと思いました。
孔雀か雉か?
いやいやもっと大物の霊鳥~鳳凰かも・・・
所で、どこが顔かな?
ズームUP
やはり顔がない・・・これは困った!
鳳凰でないとしたら、いったいなんだろか?
絹地は多分手織り~そしてレースみたいな網目のヒラヒラは手紡ぎ糸~良い仕事は
してますが、彼方此方穴が開いて~いわゆる襤褸~この様な物は持つのも疲れます。