インドネシアから持ち帰った古布の陰干しが続いています。

以前は外で干していましたので天気の急変が怖かった!いつも監視してないと

雨に濡れて藪蛇になってしまいます。

家の中で干すようにしてからは随分と楽になりましたが、何とてゲリラ豪雨の

小型の雨がやってきたりすると、部屋の中に雨粒が飛び込んできてしっとりと濡れて

しまいます。

場所も広くはないので~数枚ずつ干すので時間がかかります。

手に入れてから25年~陰干しも何回したんでしょうか?

そして、その度に新しい発見があるんですからこれ面白いです。

さて今回思い出した新しい話になります。

このスンバ島の古布についてです。

ある日、運転手のサニーと約束をしました。

彼が言うには、男と男の約束だと言います。

padaが日本に帰っている間、スンバ島まで行って古布を探してくるというんですね。

半信半疑ですが、ちょっと賭けてみようかと思って、彼に軍資金を渡したんです。

 

結果は外れ~スンバ島に行きつかなかったんです。

つまり、途中のロンボク島までは行ったんですが、そこで終わりになって帰って

きたんです。

スンバ島の布はゼロ~ロンボク島のボロ布数枚持ち帰ったのみでした。

くそ~腹が立つ!敵は必ず取るなんて思っていたんですが、耳寄りな話が出て

きました。

インドネシアは経済不況に陥り~デフォルトになってしまいました。

スハルト大統領は退陣~あちらこちらで暴動が発生!ロンボク島も観光客が

来なくなって~イスラム正月が送れません!あるコミュニティが保管している、

スンバの古布を買ってくれないかとサニーに話が来たんです。

 

アレ~またサニーよ!噓かよと思ったんですが、この男案外と学習能力が

あるんです。

即ばれる様な嘘はつきません!それで二回目の話にのってみたんです。

相手は正統派のイスラム信者の女性で、まず信頼できると言います。

迷ったんですが賭けてみました。

 

海外では、よく賭けます~普通にしてれば普通に終わり、パンフレットに書かれた

生活はできますが、面白くはないです。

その結果が、これらの布になります。

良いですよね!

まさに現地コレクター放出品です。

特に優れたものではないんですが、並みのレベルではあります。

*何故並みの物しかないか?コレクタは良いものは最後に出すと相場は

   決まっています。

そう思いながらも、今回~虫干しをしていて思いついたのが、本当に気の弱い

サニーが大幅に軍資金をネコババをしたのかと言うことなんです。

少々であれば想定内ですので、笑って済ませれますが、そうではない額なんです。

こう考えていてハタっと思いつきました。

当時padaが住んでいた所はジャカルタから一時間半ほど離れた町なんですが、

ここからスンバまで、どのくらい時間がかかったのだろうかと言うことなんです?

ちょっと調べてみました。

当時は調べようがなかったんですが、今ならできます。

サニーが行きついたのは、ロンボク島まで、スンバ島は、隣の島なんですが、ここから

まだ時間がかかります。

バスとはなってますが、島ですので、当然、船賃もはいるでしょうね。

この時間を見てください!日本では考えれない時間なんです。

そして距離も凄い!日本の端から端までが3000km~その沖縄を除いたほどの

距離をバスで移動するんです。

これを多分~2名(知らぬ土地に一人で行くのは危険)で行ったはず!

それだったら、一番安い席で行っても軍資金の半分は使ってる!

そりゃ~高いスンバの布は買えず~チンケなロンボクの布を買ってきたんだ!

その気持ち今はわからんこともない!

今考えたら一寸かわいそうな気もしてきたな?

でも良いか?

取引が成功したから特別のボーナスを渡したんだ!

埋め合わせはしたと思っておこう!

次回に続く。