広島の原爆被害を描いた漫画「はだしのゲン」が2023年新年度から、市内の小学校で使う平和教育教材を見直し、使用しない事を決定しました。
はだしのゲン 表現が過激すぎる部分？
昨日、朝日新聞に「はだしのゲン」の閲覧制限撤回の話題が第一面＆第三面に大々的に載りました。
漫画がこの様な形で大きく取り上げられたのは、かって無かったですね？
松江市での閲覧制限の経緯が書かれていましたが、昨年8月、一般市民の撤去陳情を
市議会で受けて陳情は不採択にした物の、各学校に「はだしのゲン」を閉架図書に
要請したのが昨年の12月でした。
padaは、この「はだしのゲン」については原爆を取りあげた漫画だという程度の知識しかありませんでした。
新聞によると、週刊少年ジャンプに１９７３年に連載が始まった様ですが、この頃には既に漫画の世界から卒業していました。
此処には、教育委員会が問題にした、一場面が載っています。
批判も教育のチャンス
小中学校の生徒が見るにはかなり残酷なシーンで、この様な物を載せるなと言いたい所
ですが、この本はその前後をみないと何故作者が、この場面を登場させたのか分り
難いようで、それを見てから議論した方が良いのは無いかと書かれています。
成程、大いに賛成です。
padaの住んでいる町は、「はだしのゲン」の舞台と成った広島の隣町です。
と言っても瀬戸内海をはさんでいますが！
この町は人口１０万人の田舎町ですが、図書館には自宅からインターネットで書庫を
閲覧できるんですね。
当たり前と言ったら当たり前なんでしょうが、一寸吃驚！
「はだしのゲン」を探して見たら、こんなに出て来ましたよ！
左上を見て下さい！なんと５６件もあります。
１０巻（７巻もある）で完結として５セットはあると言う事になります。
小さな図書館ですが、随分と供えられているには一寸吃驚です。
そして早速図書館に行って借りてきました。
借りたのは、新聞の記事により汐文社のぽるぷ版、１巻～５巻までは既に貸し出し中で、
まあいいかと６巻～１０巻まで借りました
袋から取り出して椅子に置き一仕事～、帰って見るとアレレ～
ピノが良い気分で寝ています。
ピノの耳辺りをコチョコチョやって、まずは問題の場面１０巻の部分から入ります。
卒業式で君が代を歌うシーンです。
君が代の君は天皇の事、戦争犯罪の首謀者を褒め称えるような歌を何故歌うのかと
大喧嘩！
やかましい！
天皇が無謀な戦争をやれとゴーのサインを出したおかげで日本列島は焼け野原、
広島長崎に原爆をくらって日本人が３百万以上がもがき苦しんで殺されたじゃないか！
それだけじゃないぞ！
天皇陛下の為だという名目で中国・朝鮮・アジアの各地で約３０万人以上を残酷に
殺してきとるんじゃと成って次の場面
これに＋１コマ～日の丸の下で、軍人が首を掲げる場面がありました。
ここでは日本軍の三光作戦を問題にしています。
数千万の人間の命を平気で取る事を許した天皇をわしゃ許さんわい！
そして歌った音楽は青い山脈でした。
原爆投下後の広島の町！
右下の方で、手の先がズルズルと長く長くなっていますね！
この場面はピカドンで人の露出部分の皮が一気に剥げてしまってズリ落ち爪に引っ掛かっているみたいです。
この悲惨な部分は部分的に良く登場します。
「残酷さ」議論を
新聞では、市教委は作品の後半の旧日本軍の行為の描写を過激と問題視したが、原爆を投下して
人間が溶けて行くシーンの方がはるかに残酷ではないか？
作品全体の文脈も無視し、一部の人の恣意的な感情判断した事はおかしい！
と言うのは、新聞でのオピニオンです。
もし原爆を落とされなかったら日本はどうなったかの話です。
原爆で家族を失ったゲンが、原爆を憎みながら、原爆の犠牲者に日本人は感謝すべきと
言ってます。
原爆の裏表の成果を一つあげろと言われたら、これが良く話題になりますね。
原爆を落とされた日本国民が、アメリカに向かって大きな声を張り上げない原因がここに
有るのかもしれません！
原爆を落とされた成果を言わなければならない、コリャ辛い事です！
戦争犯罪者のトップクラスをあげています。
この人たちは殺人者、しかも大量殺人者とゲンは言っています。
生きて捕虜になるなとか！特攻隊で突っ込めとか！
日本人全員で本土決戦とか、好き放題！トップクラスの人の言う事ではありません！
話は変わりますが、ｐａｄａの家の近くに軍神がいます。
神風特攻隊第一号の大黒上等兵、当時１９歳、padaの務める会社の社員でした。
多分小学校は同じでしょうね。
学校の成績は優秀かつ優等生、先生の勧めにより工業高校に一年在籍して会社員～
そして軍隊に入隊、最初の特攻隊で花と散りました。
最初は軍神～実家では掛け軸となり、見舞客が絶えなかったそうですが、終戦と同時に
軍賊に変身全くの犬死でした。
隣町の最初の特攻隊を指揮した、関中尉の直前の本心です。
この人の従兄が就職した時の会社の課長にいまして、同郷のよしみでよく麻雀をしました。
此方も知っていて聞かない、相手も語らない！
そう言う感じでした。
戦後特攻隊の家族は身を隠すようにして暮らしていました。
この人のお母さんは、息子亡き後、行商をしながら細々と暮らし若くしてこの世を
去ったみたいで悲惨ですね。
総理にしろ、××市長にしろ戦後生まれの世代、はだしのゲンを読んだ事は
あるんでしょうか？
この本、約２０カ国に翻訳されているようですね。
もし読んでないので読む事をお勧めします。
早々私の世代の人、案外読んだことが無いですね。
これは是非お薦めです。
戦後ですから昭和レトロが満載ですが、そんなの頭に入らないぐらい考えさせられます。