いぜんヤフーブログにUPした記事~スンバ首狩り族の布を求めての記事です。
ここから始まり、買い出し人に騙されて一旦地獄に落ちるのですが、また立ち上がって念願の布を手に入れ日本に持ち帰る。
ここまでを数回にわけてUPしていきます。
インドネシアの古布の収集~はここから再スタートとなりました。
それまで集める布はジャワ羅紗ばかり、なんとてジャワ島に住んでるんですから、そのようになります。
ところが、スマトラ島に出かけて吃驚~こんな布があったんだ。
凄いインパクト~触ってみるとフンワカと暖かい!
なる程~これが噂に聞いた。
スンバのイカット(織物)か!
これは女性用~男性用が欲しい!
ジャワ島に帰り、次の休日にジャカルタにいきます。
骨董街をスンバの布を求めてウロつきますが、どこにもおいてません(涙)
次に行ったのが、ジャカルタでも一~二を争うサリナデパート、そこの本屋でイカットの本を手に入れたんです。
表紙から強烈!
人間の生首が並んでいますね。
おまけに、その首がこっち向いて笑っているじゃないですか!
コリャ~首狩り族の獲物なんだ、それを誇らしげに布の題材にしてるんですね。
こんなアホな!
こんな布~世界広しといえども、ここだけです。
どこかに解説があるはずとページをめくったら、この古布はジャカルタ博物館のお宝
でした。
家に帰って、辞書を片手に読み込んでいきます。
勿論英語の方なんです。
この布の産地はバリ島よりまだ西のスンバ島と言う赤道直下の島なんです。
インドネシアは1万7千の島から成り立っていて全長~東京からシンガポール程も
あるんです。
何があっても不思議ではない。
今ではイカットと言えばスンバ、スンバと言えばイカットと言われるらしいですが、そんなに有名にしたのは、生首やら、髑髏などの模様で、こんなグロテスクな模様をイカットの中に織り込むんです。
これを見つけた西洋人が~紹介し、あっというまに有名になりました。
インドネシアと言えば~世界一の回教徒国~ですがそれが通じるのは大きな島だけ、小さな島には土着の信仰が主流なんです。
段々と読み続けている内に、子供の時に流行っていた南洋の土人、首狩り族のイメージが頭の中に出来上がってきます。
褌一枚の裸の男たち、鼻には骨を通していて、槍を持ってエイホ!エイホ!と獲物に飛びつく姿なんです。
このような、かっては首狩り族だった部族が織った布~コリャぜひ欲しいと思ったんです。
次の日曜日もジャカルタにでてスンバの布を探します。
そして見つけたのが↓
以前~ジャワ羅紗で教えてもらった事のある店にスンバの布がありました。
ド迫力!
このように、中央を境にふたつ折りになった布の模様には決まりがあるみたいです。
下半分ですが、一番上の部分に有るのは、王の象徴の星なんです。
そして、その下側に貴族階級が続きます。
この模様は、インドのパトラ模様で、インドネシアの民にとってはパトラは神聖な
布だったみたいです。
その下側に、王の持ち物~馬は大事な資産でした。
その下側が平民の部位で、牛の下にいるのが雄鶏です。
雄鶏は、あの世への案内人なんです。
一番下側には、奴隷~もし首掛け模様があるましたら、この部分に来ることが多いんですが、残念ながら今回はありませんでした。
2~3日見ているうちに、コリャ二級品と気がつきました。
最初の写真の布と手触りが全然違うんです。
インドネシアのイカット布に自分なりにランキングをつけてみますと。
①手紡~手織り~天然染め (織り手は女性)
②紡績糸~手織り~天然染め(織り手は女性)
③紡績糸~機械織り~化学染(織り手は男性:ジャワ島で織られている)
この布はスンバには違いないが、紡績糸でできているみたいで②みたいです。
この布を手に入れたのは20年も前の話なんですが、当時すでに手紡は姿を
消し、紡績糸が主流で、手織りする人もいなくなり、周囲のより小さな島から出稼ぎに来た娘さんが織っていたみたいです。
やはり本物と言いますか?これぞと言うものが欲しいですよね。
このあたりから、首狩り族の獲物、生首の模様の織られた、古布探しが始まります。




