徳利を集め出した頃、買った「李朝秋草文の徳利」です。
ただし写しです。
骨董屋で見つけた時、高台をみてオオ~サインまで有ると思って
買った徳利なんですね。
本物の李朝にはまずサインはありませんから、サインがあるだけで
写し物なんです。
ではサインが無ければ?
骨董屋さんが、これ李朝の本物よと言って売れば偽物になり、写しよと言えば複製で終わります。
ホンマに骨董品はややこしいです。
 
寸法良し、形良し~徳利に最適と言う李朝が、田舎の寂れた骨董屋の軒先の段ボールの中に鎮座しているはずが無いです。
*古い李朝は油壷で、徳利ではありません!徳利と言ってるのは
 適当な寸法の物を見つけて来て徳利だと言ってるだけなんです。
  つまり油壷から徳利への転用なんです。
さてこの写しの名品~秋草文の徳利に水をいれ、蘭を生けました。
いい感じですね。
日本民芸館の中の一等地で光り輝いているのが、この秋草文の壺なんです。
この壺~実は上部半分が無いんですが、そんなのはお構いなしです。
これが無ければ民芸館は無かったと言っても過言ではないですね。
padaは、この壺を見たさに四国の田舎から東京の日本民芸館に行きました。
素晴らしい!圧倒されました!
帰って見た我が家の「秋草文の徳利」、見すぼらしかったが、納得できたのはこの裏のサインがあるから、写しなんだと考えますと何と無く安心できました。
これが有ったから、偽物ではなく~写し物なんだと納得できたのが
不思議でした。
↓2013年投稿の秋草文の壺です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヤフオクで李朝秋草文壷が驚きの値段で落札です!
良い壷です!
李朝中期の金沙里窯!
憧れの秋草文の壺ですが、博物館のガラスケースの中でしかみた事が無い物が、ヤフオクに出ている
んですね。
 
憂いお帯びた白磁の色は本物間違いなし?
目が飛び出るほど吃驚し!目をこすった後、ウオッチリストにいれました。
 
あわよくばと下心が湧きました?ちなみにこの時の入札金額は18万程でした。
落札結果が出る前に、padaの持っている秋草文の徳利の紹介です。
30年程前に骨董屋で買った秋草文の徳利で、口縁がわざとらしく割れています。
少し灰色がかった冷たい地肌に、丁寧過ぎる筆先で書かれた秋草文でサイズ的にも徳利にピッタリ!
底には、おまけにサインまである!
これは掘り出し物だと思いました。
当時は李朝と言う物は、その辺りに転がっている物とばかり思っていましたが...
古本屋で左の「目の眼」の表紙を見て良いなと思い即買いました。
Padaの徳利を横に並べると随分と地肌が違い、徳利は恥ずかしがっているようにも見えます。
 
本の中に解説が有るんですが、この白磁の色を大変わかり安く上手に説明をしています。
そして、この口の飛んだ秋草文の壺を見て日本民芸館の口の飛んだ壷を思いだしましたよ。
右側が、初めて民藝と言う言葉を使いだした「柳宗悦」の本で、左が、この本について褒めたり貶したりの
出川直樹さんの著書です。
 
民藝四十年は、名文らしいですがPadaには読み難い、左の本を見ながら、右を読みますと成程と思います。
そして、秋草文の壺が登場するんですが、此処が面白い所なんです。
 
出川さんに言わせますと、柳宗悦のコレクションは並の物ではなく、どれもその分野の中ではトップクラスの
物を集めていると説明しています。
 
日本民芸館にさりげなく陳列されている物を、民が作った平均的な民芸品と考えると変になるので、千点~
万点~選ばれた物だと考えるべきだと言うアドバイスもありがたい事ですね。
 
国立博物館の一角に民芸館のコーナーを設置しようと言う動きが有りましたが、柳の展示品を博物館の職員
に触らせてはならないと言う意見で物別れに終わって、日本民芸館の誕生になったみたいな裏話も書かれています。
 
さて柳の民藝コレクションの出発が李朝陶磁器のコレクションです。
二束三文の李朝が、にわかに脚光を浴びだしたのも柳の功績のよるものと出川さんは書いています。
(早々表紙の絵は自慢の李朝鉄絵壷、これは有る様で有りません~なんとて万分の一の確率です(笑))
 
さて柳が李朝に興味を持ったのは有る壷を李朝研究家の浅川氏から手土産に貰った事からでした。
この壷が、有名な秋草文の壺です。
日本民芸館=秋草文の壷と言うくらい有名な壷が、この壷ですね。
この壷は、彼方此方に随分と出張していますので、見られた方も多いのではないかと思います。
Padaも二度はみました。
 
これは秋草文の壺と言う名前ですが、実際は蘭の花みたいで、李朝中期頃に書かれた模様みたいです。
この絵が幾らでも有ると考えるのは大間違いと出川さんは書いていますね。
 
さて柳は、おそらく蓋が有ったであろうが、今は無いと書いているんですが~
出川さんは同じ物を見つけましたよ!
上手ですね!
 
此処で民芸館の物は、右側の徳利の下部だと言う展開をして行きます。
民芸館の物は、上側を摺りっとった跡に漆掛け、内部は無釉薬とも書かれています。
この辺りが出川さんの本の面白いところですね。
最初のヤフオクの秋草文の壺に戻ります。
この秋草文の壺の鑑定書のです。
 
鑑定家は三杉隆敏さんで、この人は「中国の元染付」の流れを追った海のシルクロードの著者として有名で、
NHKの「海のシルクロード」のモデルにもなりました。
 
面白いのは、此処の寸法(高さ)、これが記載の寸法と合致しないので、随分とコメントのやりとりが有りました。
右下の高台の写真が切り高台になっていて珍しい特徴です。
 
 
 
 
滅多に出ない、名品「李朝秋草文の壺」の落札結果です。
 
安いでしょうか?高いでしょうか?
気持ちは非常に複雑です。
民芸館には、もうひとつ秋草文の壺があって、これに良く似ていますね。
Padaの秋草文の徳利は僅か千円程だったと思います。
 
三杉隆敏さんの箱書を追加します。
この写真は以前投稿しました。
多分本物と思いますが?(笑)