大国さんの豆まきの印判皿
明治~大正頃の印判の小皿です。
田舎の小さな骨董屋さん~出張に行きますと町で見つけては入るのが楽しみでした。
次に古本屋を探し宿で読む本を探すんです。
話が長くなるのでお茶の一杯も出ます。
そうしますと何かを買わなければならなくなって、蕎麦猪口でもとなるんですが、それは昔の
事、padaが骨董に興味を持った頃は、蕎麦猪口も高くなっていました。
ですので、一番安物の印判に目をつけました。
並の印判では面白くないのでちょっと変わっているなと言う図柄を探します。
この様な印判は図変わり印判と呼んで、並品よりは一ランク上におかれるんです。
ですが、此れさえない時もあって苦しい時もありますね。
この豆まきの印判はギリギリの範囲で合格でした。
1枚でよかったんですが、5枚セットになっているので安くするから買ってくれと言われ買ったんです。
大国さんが豆をまいている姿、家の中と外が門で仕切られていて、打ち出の小槌からでた
小判が家の中に転がってます。
玄関には門かぶりの松とよく見れば中々良いデザインですね。
この皿は一目瞭然~節分の図柄なんです。
欠点は年に一回、今年でしたら2月3日の本日の節分しか出番がない事~それ以外は片隅
で眠っているだけです。
一番邪気がたまるのは寒さがMAXになった本日なんです。
何故か?
一番日が短い日は冬至で、それから地球が暖かくなって、もういいかと思うのが立春で、前日が境目の節分です。
つまり、ここで邪気を追い払おうと言う事なんで、多少の科学的な根拠もあるみたいです。
この日に邪気=鬼を追い払うのが豆まきですね。
「まずは豆を外に向かって鬼を追い出し、次に小判を家の中に呼びこむために家の中に豆を
まき、豆を集めて~自分の年より一つ多くの豆を食べるんだったでしょうか?
親父に教えてもらった豆まきのルール忘れてしまいました(涙)」
この皿の一番好きな部分です。
鬼が半泣きになって出て行ってます。
しかし行儀の良い鬼でちゃんと玄関からでています。
この印判は見ての通り、線で構成されてます。
いわゆるエッチングでしょうか?
中学ぐらいの美術の時間で習ったことが有りましたが、銅板に線を引いて掘り込み、ここ
に特殊なインクを流し込み紙にあてると絵になると言う事なんですね。
その技術を絵付けに利用していて、これを銅板転写と言います。


