ヤフオクを見てたら、まさかと目をこすりました。

こんなのが目に飛び込んできた。

35年ほど前に韓国で仕事をしていた頃、見るだけでも良いと思って探し回った盃がヤフオクに今頃出て来るとは吃驚です。

 

李朝初期のわずかな期間焼かれた小皿なんですが、この様な物を酒器に見立て、骨董好きの呑兵衛は盃に使うんです。

白い焼き物が欲しいが、周りには真っ黒な土しかない。

この土に白泥を塗って白い焼き物を作った、それが全身真っ白に化粧掛けをした粉引と言う焼き物なんです。

材料の白土が品薄だったのか?粉引→無地刷毛目→刷毛目と白土の量を減らした焼き物に

展開していき、やがて白磁が現れてお役御免となりました。

この期間は極わずか!この一連の焼き物を韓国では粉青沙器とよび日本では三島系と呼んでいます。

茶器にしろ酒器にしろ特に人気のある焼き物ですね。

径は約10.5Cmですが酒器には、この寸法が重要なんです。

カブトムシの反対で小さく成ればなりほど対数カーブの様な感じで値が上がっていくから

面白いですね。

発掘品で、土の中には500年ほどの間、眠っていたはずで、元は真っ白でしょうが?

ちょっと土色がしみ込んでいますね。

 

白泥は随分と剥げていますが、此処から覗く汚い地肌はチョコレート色~これが宝城産の特徴なんですね。

粉引の中でも土は宝城が一番汚い~これを真っ白な土で隠して~化かしきれづに表れた

超欠点を景色だなんて喜ぶ日本人~世界から見たら変態と言えるかもしれませんね!

 

高台は竹の節高台と言われるもので、なかなか力強い!

これだって一気に削り込んだ欠点なんですが、これも見どころです。

真ん中に出べそみたいに飛び出した所がありますが、これ削り残りです。

一寸削れば平らになるんですが、それさえ手抜きをしています。

日本では、これを兜に見立てて兜巾が立ってると表現し、見どころとなってるから、これまた

不思議。

今日朝で、この値段、随分と上がってきました。

見所(欠点?)一杯の多分本物です。

出品者へ質問の所をクリックしたら「茶碗に使えますかと・・」に対して回答は小さいですから

無理でしょうねとありました。

茶碗に使えれば価格は倍ぐらいになるかもしれません?

 

予想価格は?わかりません!

バブル期には、この一段下のクラスの刷毛目で同程度の盃が30万円程度でした。

それから行きますと、世が世であれば・・・〇〇万円!

此方は年末に出た、李朝粉引耳盃(片耳:折れてます)

真贋は分かりませんが、見ての通り5つに割れたパーツを引っ付けています。

これが本歌だとすれば、かなり酒を呑ましていますね。

つまり発掘、伝世品と言う事になるように思います。

*このクラスになりますと陶片を引っ付けた物だって馬鹿になりません!

   そう言う意味では完品を壊して引っ付けて偽物だって出来るんです。

   ここは~そうシルクロードのはて、極東日本なんですね。

 

落札された値段は24万円弱でした。

李朝粉引は無茶高いんです!

 

その昔、粉引耳盃を韓国で見つけました。

委託品だが傷物の割には高い事を言うんだと店主が言います。

それを聞いただけで値段を聞かずスルーでした。

その話が耳から離れません!