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この色の中で、現在途絶えてしまってるのがラスムの赤色~この色はインドネシアではメラー
(赤)ダラー(血)と呼ばれ、文字通り「血の色」と名付けて門外不出の秘伝とされてきました。
バテックの生地は一般的に木綿です。
絹系の布は動物性ですから蛋白質が含まれているので赤色を出すのは簡単ですが、木綿には
たんぱく質が含まれない為、綺麗な色が出ないんです。
そこでラスムではインドの茜色の布を研究して触媒を作り、その結果~綺麗な赤色を出す事に
成功したんです。
これはラスム赤と呼ばれて~他の工房では真似ができづ赤染の部分だけは、ラスムに注文を
出しました。
ジャワ更紗には地域ごとに特技があります。
例えば、プカロガンは藍染~ソロはソガ(茶色)染~ラスムが赤染、この様になります。
そしてとくに凝った布はカインテガネガラと言うものがあります。
カインは布、テガネガラ(三国)を意味します。
先ほどのホテルの叔母ちゃんが着ていたジャワ更紗は、実はこのテガネガラだったんです。
勿論注文生産品ですので注文してから出来上がるまでに一年かかるし高価な物なので
簡単に売れない!
デパートに並ぶはずがないです。
ラスム赤の布は、ラスムに有るなんて言うものですからこの古布を求めてラスムまで行って
みました。
あるよと言って見せてはくれるんですが値段は無茶高い!
とても買える物ではありません。
古伊万里の一番高いのは伊万里だとか、インドネシアでも、この現地高は成り立ちます。
ラスム赤はジャワ島よりもスマトラに人気があったらしくスマトラまで行って求めたのが、この布なんです。
赤の色が二種類あります。
これは一回塗って、その上に蝋を置き、また染めると言う方法を繰り返しているんです。表裏も
同じ様に蝋を置く~コリャ大変です。
気を付けて見ればWHと言う落書きがあります。
たぶんイニシャル、これ気がつきませんでした!
良い布には、かなりの確率で持ち主のイニシャルがはいります。
並の物には、これがありません!
インドネシアは子だくさん~主権争いが見えてきます。
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