『サファリ』 人間という動物の不気味さ | シネマ万華鏡

シネマ万華鏡

日本経済新聞:映画コラム「シネマ万華鏡」を紹介します。

「パラダイス」3部作で現代人の孤独と欲望を独特の映像世界で

描いたオーストリアのウルリヒ・ザイドル監督の新作である。

 

現代のアフリカ・ナミビアを舞台に、トロフィー・ハンティングを愛好する

ヨーロッパの人々の姿を醒めた視線から見つめている。

 

 

トロフィー・ハンティングとは、もとは王侯貴族の支配権力を

誇示する狩猟の趣味に由来するが、

近代ではお金持ちの顕示欲を示す高級な遊びとなった。

 

現在ではアフリカ各国が貴重な観光資源としてハンティング愛好家を

受け入れているが、当然ながら動物保護の立場から

野生動物の殺戮を批判する人々も多い・・・・。

 

 

 

日本経済新聞(NIKKEI STYLE) 映画コラム

「シネマ万華鏡」 2018.1.26.夕刊より 

( 映画評論家 村山匡一郎 )