皆様ご機嫌よろしゅう♪
先日の「経皮毒について」の記事への反応の高さに、やはりみなさん気になさっておられるのだなあ・・・という気持ちと、やたらに不安を煽る記述にたいしてしっかりと「見極める」ことが大切なんだろうなあ・・・という思いを新たにいたしました。
さて。そこで。ある化学物質についての記述をここに抜粋させて頂きます。
皆様、読んでどう思われますか?以下抜粋。
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恐怖の化学物質DHMO
1.酸性雨の主成分である 。
2.強い温室効果を持ち、地球温暖化の原因となっている 。
3.高レベルのDHMOにさらされることで植物の成長が阻害される 。
4.末期ガンの腫瘍細胞中にも必ず含まれている 。
5.固体状態のDHMOに長時間触れると、皮膚の大規模な損傷を起こす 。
6.多くの金属を腐食、劣化させる 。
7.自動車のブレーキや電気系統の機能低下の原因ともなる 。
これはアメリカの研究レポートです。
そしてこのDHMOはアメリカでも何の規制もされず、工場などで使用・排出され、結果として全米の湖や川、更に母乳や南極の氷からまでも高濃度のDHMOが検出されております。
・・・・・・・・・いかがでしょうか?
抜粋にあたって、パコが意図的にレポートの目的、レポートの著者を隠してみました。(^^;)
ではでは。なぞ解きを行いますね。
これはアメリカの14歳の少年が書いた「我々はどのようにしてだまされるのか」というレポートの抜粋です。
ではDHMOとは何か?DHMO(dihydrogen monoxide)、一酸化二水素(H2O)、つまり水のことです。(^^;)
嘘は一つも入っておりません。(固体のDHMOとは氷のことです。長時間触っていれば確かに皮膚はひどく損傷しますよね。) ←いわゆる凍傷です。
彼はこの化学物質の害を指摘し、周囲の大人50人に使用規制の署名を求め、43人から署名を得ることに成功したそうです。
化学物質はなぜ嫌われるのか」(技術評論社 佐藤健太郎著) から抜粋・中略・注釈。
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こういった書き方、嘘は言ってはいないけれども、意図的に都合の悪いことは隠し、危険性ばかりを誇張する、こういう書き方、をすれば「危なくないもの」なんてありません。
水だって大量に摂取し続ければ健康被害を起こしますし、また「致死量」だって存在します。
ただ、その一方で、この恐怖の物質、DHMOなるものが存在しなければ、我々人類を含む地球上のほとんどの生物は死滅するでしょうし、そもそも生命が誕生することも無かったかも知れません。
ただ、それには触れず、また誰もが知っている「水」という言葉を隠しただけです。
「合成界面活性剤」「皮膚から浸透」「体内蓄積」「発ガン性」「動物実験の結果」etc.・・・・
恐怖を煽るような記述はそれこそそこらじゅうにあふれております。
恐ろしい話というのは何故か妙に人を惹きつける所があり、また信じたい気持ちになってしまうものです。
本当にそうか?いったいどういう物質なのか?きちんと知ることが必要だと思うのですね。
毒性について、きちんとその「量」などが記述されているか?毒性を示すにはどの程度の時間が必要なのか、それも記載されているか?
「動物実験」を例に取るのはいいとして、実際に動物実験の結果というものは、ヒトへの影響の指針とはなるものの、それから更に研究が必要な段階であり、動物実験の結果=ヒトへの影響も同じ、ということではない、という説明がきちんと入っているか?
いかにもそれっぽく書かれてはいるものの、その出典はどこなのか?信用できるデータがあるのか?
実験の手順、検証の仕方は正しいものなのか?「結果ありき」の実験ではないのか?(この場合の「結果」とは実験結果の「仮定と実証」ではなく、ここへ持って行きたい、という目的で実験そのものを利用・操作することです。)
恐ろしい話、というのは妙に人を惹きつける所があり、また信用したくなってしまうものですが、また、なかなかそういうものをしっかりと自分で見極めて行くことは大変であろう、とも思いますが、それでも「自分の身は自分で守る」というような世の中になって来たのだなあ・・・などと思っております。
例として、ヒアルロン酸などをあげてみますが、この生成にはいろいろな方法があり、その一つは「溶血連鎖球菌」という細菌によって生成させるものです。←聞くからに恐ろしげな菌ではありますなあ・・・(^^;)
(が、これは溶連菌(ストレプトコッカス)とも呼ばれており、種類はいくつかありますが、けっこうありふれた菌であり、もちろん体力や合併症などによって症状は様々ですが、喉の炎症など1週間くらいで治る軽傷なものもあり、また猩紅熱の原因ともなったりしますが、現在では治療方法も確立しております。お子様をお持ちのお母様ならご存知の菌かと・・・。)
ここに目をつけ、わざわざ「溶血連鎖球菌」と銘打ち、「そういった危ないものから作られるヒアルロン酸は危険です。わが社のものは、しっかりと健康に飼育した鶏のトサカから作り出しておりますので安心です。」などという記述がありまして、これをあれこれ調べてみました所、アメリカの研究者の論文にぶち当たりまして、実験結果として「生成の仕方がどうであれ、ヒアルロン酸の性質は同じであり、違いは見られない。」という結論が出ておりました。
これは化学の専門の方にも検証して頂きましたが、どうやって作ろうとヒアルロン酸はヒアルロン酸、何の違いもない、ということでございました。
不安を煽ることで、購買意欲を煽る、こういった商売が成り立つ世の中となっております。
「不安がらせが上手くいかないと欲しがらせは上手くいかない。」
「不安を煽れば売れるもの。」
これは浄水器の訪問販売業者でのセールス鉄則とされていた言葉です。(←ここでテレアポのバイトをしていた・・・^^ゞ)
水道水がいかに危険か、そういった記述で満載のセールスグッズを抱えて営業マンは毎日人々の水への不安を煽りに出かけておりました。←その結果「安全」であるその会社の浄水器は売れます。値段は40万。
私としては「危険なことだらけ・しかもいいとこなし」の記述には気をつけたい、と思い、少々面倒ではありますが、なるべくならしっかりと調べてからあれこれを考えるようにしたい、と思っている今日この頃であります。
本当に危険なものなら、しっかりとした対処の仕方も調べられるはずですもんね。(←対処のしようもない場合もありますけども・・・^^;)
私としては、「対処するにはうちの商品が一番です!」とか「この本を読んで下さい!」とか言われた瞬間に信用しなくなるかも知れません。はい。(;´▽`A``