パロ作成の発想は作者によって様々。
キャラを動かす場面設定に凝る人、小物使いや表現に洒落た雰囲気を織り込む人、そして禁断の愛憎心理に踏み込む人。
いろいろありますが、私は「生活」から考えていることが多いです。
小市民なもので、特に消え物ネタだと発想がよく広がるのです。


「真澄に箸」という話、別花4月号からの連想でした。
アストリア号の朝焼けに始まって真澄の「完敗」、倒れる紫織、マヤの「待ってて」、そして優の事故…と、真澄にもマヤにも長い長い1日だったと思います。

この日マヤと真澄それぞれに、最初に摂った食事は何だったのだろうか?
どうでもいいことですが気になったんです。
なぜかこの日の2人を時系列に追ってみたかったからなのかもしれません。


それで想像(=妄想)したのはざっとこんな感じ。

きっと2人とものぼせてあのままデッキで風に吹かれて、朝食は摂り損ねている。
そこで下船後送りがてらブランチでも、と思っていた真澄の前に車内泊の可能性少なからずの紫織参上、
小切手返してスルー…といくつもりが捨て身(?笑)の貧血発作で阻止されて不承不承恋敵・優にマヤを預ける羽目に。
おかげでマヤの意思確認はできたけれど、鷹宮邸までは紫織の付き添いをせざるを得ず、この辺りで時刻が昼頃。
鷹宮邸で昼食を勧められるかもしれないが、まずこれは固辞して一旦会社へ。
さすがの真澄でもかなり動転しているだろうから食事は頭になく、業務整理とマヤに対する紫織の嫌がらせの考察を気分転換にぐらぐらやって帰宅。ここで既に夜半。
いくら何でもここまで来れば疲労を自覚するはず。
で、ふと我に返ると空腹に気づく。
速水邸でも夕食の時間はとっくに過ぎている。
そこで「何か腹に溜まるものは残ってないだろうか」とお手伝いさんに声をかけてみる…
…で、何となく真澄にお茶漬けをかき込んで欲しかったんです。
それで箸、箸と。

さて一方マヤはというと、こちらはもしかしたら丸1日飲まず食わずになるのか、と。
真澄とのこと、優とのこと。
割り切りのきく要領の良さは全くない彼女のことだから、稽古場から帰宅しても延々泣くばかりで麗を困惑させるばかりかも。

そういえば麗は、マヤの船中泊については紫織をさがしてそのまま出航してしまった、としか聞いてないですよね、多分。
翌日あたり、ドレスの箱が届いたらどう反応するんでしょう。
掲示板では「『速水真澄』としてのマヤへの最初のプレゼント」(レス主は男性です)という認識で大盛り上がりを見せていたのですが、発送人欄は本当に「同上」とせず自分の名前を書いたんでしょうか。
それによって麗の反応が変わると話に広がりが出てくると思います。

ルポ風の味付けでこの日の2人を淡々と書いていけたら面白そうです。
あ、でも読んでる方はどうだろう?
別荘の棚の壺。


あれはなかなかに掲示板で物議を醸してくれていたのですが、たとえばあれをマヤが見つけて

「え?その壺なんですか?」

「ああ…それは古谷さん(=別荘番)からの貰いものだ」

「へぇ…(と覗き込んで)速水さん、梅干嫌いなんですか?」

「嫌いではないんだが、ここで飯を炊くことがなくてな」

「(ズルッとコケながら)一体ここで何食べているんですか?!お腹空きますよ。おにぎり作ります!お米買いに行きましょう速水さん!」

「あ、いやパンならあるから今でなくても…」

「そんなこと言ってるからせっかくの梅干し食べずじまいなんじゃないですか!じゃああたしひとりで行ってきます。お店どこか教えてください!」

「(溜息)……分かった。俺が運転するから……(また溜息)」



やっぱり合宿になってしまった汗

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母の実家では、梅干し漬けた壺が台所ではなく居間の戸棚に入っていました。
そして隣に味の素の大缶。
20年前に亡くなった祖母がまだ元気だった頃の昭和の風景です。
無論洋館ではありません。念のため。
前回に引き続き。


真澄の自炊ってどの程度までやってるんでしょうか。
そもそもこの別荘の食料事情がさっぱり読めません。

技術面では、まあ人並みにできるんだと思います。
袋入りインスタントラーメンを水から茹でるような、言語道断なレペルではないでしょう。

ただ、食に対するこだわりは余りなさそうな気がします。
実質速水邸のお手伝いさん達の料理か、そこそこ以上の外食産業でしか食べないはずなので、普段の食事に不平不満の余地はないはずです。

だからといって、例えばコンビニのサンドイッチやおでんが出たとしても、舌が肥えてるので安っぽい味だと感じるでしょうが、多分それ以上は考えず食べる…というような、「腹が減ってなけりゃそれでいい」的な食に対する関心の希薄さも漂っている感じです。

もっとも、仕事一辺倒の抑圧された生活の中で関心を向けなくなった、という方が正しいのかもしれません。

コーヒーをブルーマウンテンで、とか、黒沼龍三と屋台でおでん、というくらいしか本編でこのテのエピソードがないなあ…と思っていたら、鯛焼きを食べながら子供の頃を懐かしむ話がありましたね。


「冷血仕事虫」の台所には延々と洋酒の瓶。
日本酒ならあっても淡麗辛口。焼酎はなさそう。
冷蔵庫にはワインとつまみ数種。
あとはパンとか,どうせ長居しないだろうし大して食べなかったりして。
アルコールはカロリー高いから、大して空腹にもならないのかも。


一方のマヤですが、決して料理上手だとは思えません。
黒焦げ焼魚のエピソードもあります。
ただし、魚を焦がしたのは演技を考えていて心ここにあらずだったわけで、麗との共同生活も長く、普通の女子高生並のことはできると考えます。
実際、優の従姉の別荘(アトリエ)では、目立った失敗もなくスープを作っているので、調理に集中すれば普通に食べられる水準で料理が作れると希望的観測を持っています。

もちろんレシピは簡単なものに限定しておいた方が無難ですが。


気持ちが晴れないと、ごはんだっておいしくないです。
一人なら酒で適当にごまかすところでも、これが最愛の人との食事となるとたかが炊飯器のごはんでも
「まるで光輝くような味だ!」(←わかるでしょうか)
になるのかもしれません。
なさそうな気はしますが、米と醤油と味噌(とだしの取れるもの)は常備してほしいなーと思う今日この頃。
一ツ星学園の卒業証書を置いていた棚の下には、壷だか瓶だかそんな容器もあったので、存外あったら面白いでしょう。

でもきっとパン食なんだろうな。
トースト、ベーコンエッグとサラダぐらいが無難な線だし。
ご飯と味噌汁だったら母親の思い出話とか出てきて、普通はそれで盛り上がるけど、北島春に言及されると空気冷えますもんね。
難しい。