5年ぶり5回目の参加
コロナ過は参加は見送ってたが、去年はブランクがあり、申し込みを忘れてた。今年は早めに気づき、社内に参加を呼び掛けた所、10数名から申し込みがあった模様。土曜日が工場の出勤日になっていたので部門調整で数名に辞退してもらったようだ。最終7名が参加。
ボランティアチームが行橋と別府に車で送迎してくれるとのこと、有難い。
8時に本社に集合して、車で行橋へと向かう。
これからの苦行を考えると、ウキウキした気分にはとてもなれない。
この5年で色々と変更があったようだ。
受付こそ、正八幡宮だったが、スタート地点は今川河川敷に変更されている。トイレを済ませて、スタートを待つ。
MCの宮崎さんに促され、実行委員長、行橋市長、別府市長の挨拶が続く。
正午にスタート。
しかし後ろの方に並んだので、スタートできたのは40分後。
まずは川沿いを流れに身を任せ、社員の皆さんとのんびり歩く。
しばらくすると陸上経験者のE君が徐々にスピードを上げたので、後を追う。スイスイと集団を追い抜いていく。
しばらく彼と並歩。
いつもなら名物の唐揚げ食べたり、楽しみながら歩いたが、今回は少し彼に煽られて、ただひたすら歩く。
第一CPの中津の随分手前で、追えなくなり、彼は見えなくなった。
ここから最後まで一人で歩くことに、、
中津(36キロ)ではトイレを済ませ、梅干しとバナナだけを食べたらすぐに出発。
TOTOでトイレも借りず、ただ黙々と歩く。
こっから宇佐のCPまでが遠い。
永遠に到着しないのでは?
ひょっとして、うっかり通り過ぎてしまったか?
色んな不安がよぎるが、それでも到着しない。
ふくらはぎが痛い、肉刺(まめ)も潰れたようだ。時折、激痛が走る。
気温も下がってきたし、もう止めたいなー
せめてCPまでは頑張ろう
社員さんの手前、私が最初にリタイアしたとはとても言えない。
遠くに灯りが見えてきた。
700か800m前で以前の記憶が蘇り、これが宇佐のCP(62キロ)だと分かる。
トイレ済ませ、バナナと梅干しもらって、水分補給したら、テント内で肉刺の手当てをした。
限定の丸天うどんも迷ったがパス。
よし歩こうと午前0時前に外に出たら、、
身体が動かない、、カチコチに固まってしまった。脚が前に出ない。
しかも、震えるくらい寒い。
あ、半袖のままだ、、
慌てて、歩きながら、ユニクロのパーカーを取り出し、着る。
手袋も装着。
しかし、相変わらず脚が前に出ない。
宇佐を出てから、かなりの集団に追い抜かれた。
身体が温まり、エンジンが掛かるのに40分〜50分を要した。
でも、ここまできたら完歩はしたい。
皆に呼びかけて、こんな苦行に連れてきて、自分がリタイアはできない。最後這ってでもゴールしなきゃならい立場だ。
ほんとに男はつらいよ
ここからは睡魔との戦い。眠いは脚は痛いは、、もうすでにボロボロ。
そして七曲峠が遠い。どんだけ歩いても辿り着かない。
意識が飛びそうなくらい眠い、
ボーっとなりながらようやく、真っ暗な七曲峠に到着、
塩まめ大福を頂き、梅干しもらったら、竹の棒を選んで、山登り。
思うように登れない、結構追い抜かれた。
登り切ると、長い下り、、これが地味に脚にくる。
下り終わると長い長い登り。でも記憶では最後の日出のCPが近い。
もう完歩が現実味を帯びてくる。しかも結構飛ばしたので、、
20時間完歩あるかも?
を考え始めた。でも眠くて仕方ない。
日出CPでゆっくり寝ようかなー
こんな誘惑も襲ってくる。
そうこうしながら、日出(87.5キロ)に到着
トイレ済ませ、スープもらって、梅干し食べて、スマホで時間を確認。
やや余裕で20時間切れると分かる。それなら、本能のままここで寝るより、今回は記録作っとこう。あと2時間30分この苦行を我慢すれば、後はゆっくり寝れる。
そうと決まれば、歩くのみ。
いよいよ別府湾が見えた。夜景が綺麗。
そしてご来光。
どうせなら8時前のゴールを目指そうかなー
なんてことが頭をよぎる。
ただ脚が痛い。
ひたすら歩いて、とうとうゴール。
よく頑張ったと自分を褒めたくなった。
久しぶりに泣けた。
なんとタイムは19時間10分強!
自分でもびっくり。
この夏は長い猛暑だったが、真っ黒になりながらも、よく走り、歩き、登った。よく熱中症にならなかったなー
家内も休みの日に長時間勝手なことしても文句一つ言わず、サポートしてくれた。
この練習中ずっと履いていた靴は「メイドイン久留米」
皆が履いているナイキでもアシックスでもない、地元久留米の靴メーカー「アサヒシューズ製」だ。
(同じく久留米が誇る世界のブリヂストン社はアサヒシューズから戦前にスピンアウトした企業)実は弊社創業者(祖父)は戦前に熊本の松合町から出稼ぎでアサヒさんに就職し、長く働いていた。
当然、100キロ本番もアサヒシューズ。
さらに、嬉しいことに、今回参加した社員さん全員が完歩。
これは初めてのことだ。これは健康経営を目指す過程で、ここからダイアリーというアプリに出会い。社員さんの歩数が計測されるようになったことが大きい。月間30万歩以上歩く社員が少なくとも20名以上、20万歩以上なら数えられないくらいいる。これで社員さんの脚力が底上げされたのは間違いない。
感無量だ。
最後に完歩証の下部にある大会運営からのメッセージの一部を紹介して終えたい。(引用、要約)
「もう歩きたくない、歩けない・・リタイアという言葉が頭をよぎったかもしれません。限界を超えた身体を気力だけで更に一歩踏み出し、あと、もう少しと言い聞かせてみるが、ゴールは遠い。もう絶対にこんな事はしないぞと大会に出た自分を恨んだりした瞬間があったかもしれません。
しかし、あなたは今、ここゴールに立ち、想像もできないことに果敢にチャレンジし、とうとうやり遂げたのです。挑戦した人でないとわからない幾つもの極度の苦しみ、それらを乗り越えた人だけが味わえる真の喜び。この勝利者体験はあなたの宝物の一つとなるでしょう。
これから先、何度も何度もやってくるだろう雨の日、嵐の夜に、100キロもの距離を苦しみながらも諦めずに最後まで歩き徹した。この素晴らしい体験を思い出してください。」
宝物を胸に
特急やくも にて








