若い頃の自己啓発が重要である。自分への投資は複利で効く。長期投資を始めるなら若い頃が良い。 | 株式会社 丸信 社長のブログ

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株式会社丸信 代表取締役 平木洋二のブログ
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昨年、ふと自分の投資信託の口座を確認して、思わず目を疑った。

2008年から、毎月3万円ずつ、コツコツと積み立ててきた。当時の私は30代後半。リーマンショックの真っただ中で、世の中は100年に一度の不況と言われていた時期だ。株価は暴落し、将来への不安しかなかったが、「こういう時こそ、始め時だ」とスタートさせた。

 

それから17年。

 

ただひたすら、毎月3万円が口座から引き落とされるのを放置していた。

途中一度も運用実績を確認していない。

 

愕然とした。

 

それが、投資額の3倍以上に膨れ上がっていたのだ。インフレや株高の影響もあるだろう。

決してハイリスクな投資信託ではない。長期投資の重要性を謳っておられる極々一般的な独立系の堅実な投資信託だ。もちろん、リーマンショックという歴史的な安値でスタートできた幸運はある。しかし、何より私を驚かせたのは、アインシュタインが「人類最大の発見」と評した「複利(ふくり)」の凄まじい力だ。生み出された利益がさらに利益を生み、時間が経てば経つほど、雪だるま式に資産が増えていく。

自分の年齢を考えれば、積み立てするのはあと、7、8年だろうか、この数字がどう化けるのか、楽しみではある。

 

私は30代後半からのスタートだったが、もしも30代前半いや20代後半からでもスタートできていたら、、さらに夜の街で散財したお金を抑えて、あと少しでも入金力を高めていれば、、、今頃は「FIRE(ファイア)」(Financial Independence, Retire Earlyの頭文字をとったもので、経済的な自立と早期の退職)できていた可能性すらある。

※あくまで投資は自己責任でお願いします。運の要素も大きく、今はたまたま良いが今後の大暴落で紙きれになるリスクもありますし、今から始めて再現性があるのか不明です。

 

最も「複利」が効く投資先

さて、ここからが本題だ。

投資信託の複利効果は素晴らしい。しかし、私は経営者として、そして一人の人間として、これよりも遥かに、劇的に、そして確実に複利が効く投資先を知っている。

それは、「自分自身の能力開発(自己投資)」だ。特に投資するなら若い頃がベストのタイミングだ。

最も重要な自己投資は眼の前の与えられた仕事に全力で挑むことだろう。

仕事で成果が出れば、モチベーションというリターンを得られる。そしてそれが、さらに成果を生むという善循環につながる。仕事がつまらないのは全力でやってないからだ。

そして成果が出ている人には会社から様々な教育の機会や新たなステージが与えられる。会社も有望な若手には投資したいのだ。

ここは学校ではないので教育の機会は平等ではない。

 

もしも、20代、30代で身につけた仕事のスキルや知識が、その後の数十年の会社員人生で、毎月の給料を、あるいはボーナスを、数万円、数十万円と押し上げ続けたらどうなるだろうか。

そのリターンは、投資信託の比ではない。そして皆気付かないけど現実に給与明細に反映している。

生み出された「追加の収入」を、さらに学びや投資に回せば、それこそ人生は指数関数的に豊かになっていく。自分への投資こそが、最も確実で、最もリターンが大きく、誰にも奪われない、究極の「複利商品」だと思うのだ。仮に転職をしたとしてもこれらはポータブルスキルとして持ち出すことができる。

私自身、振り返れば、常に自分の能力開発に「時間」という資本を投じてきた。

  • 20代:

    「将来会社を潰すのではないか」という恐怖心から、厳しい会社で社会人としてお給料をもらいながら、ビジネスの基本を学び、休日には学校に通い簿記などを学んだ。日商1級こそ落ちたが、減価償却の概念を理解したり財務諸表が読めるようになったことで、経営の「数字」が立体的に見えるようになり、ビジネスマンとしての基礎体力がついたと思う。

  • 30代前半:

    人見知りながら苦手な営業を我武者羅に約10年間頑張った。ハードワークで心を病みそうになったこともある。さらには師を求め、マーケティングを東京まで通い必死に学んだ。「どうすれば印刷物でお客様の売上増に貢献できるか」「どうしたら売れる仕組みを作れるか」。楽しい時間でもあった。

  • 30代後半:

    営業頑張った延長線では経営者として不味いと感じた。そこで経営スキルを磨こうとBBT大学院(MBA)の門を叩いた。優秀な同級生に打ちのめされながら、論理思考や戦略的思考を叩き込まれた。あの時の学びがなければ、会社の方向性を間違えた可能性すらある。

これらの学びは、その場限りのものではなかった。

苦手な営業を頑張ったからこそ、再現性のある営業の仕組みを構築できた。
20代で学んだ簿記の知識は、30代でのマーケティングの視点と合わさり、30代後半でのBBTの学びが加わると、現場での過去のすべての経験を統合できたのではないか。今の丸信のビジョンへと繋がっている。

まさに、学びが学びを生み、経験が経験を強化する、「知の複利効果」を、私はこの身をもって体感してきたのだ。

さらに経営者になってからも様々な勉強会に参加し、全国の優良企業に学ぶ機会を得て、自社に取り入れてきた。撮影スタジオ、九州お取り寄せ本舗、食品検査センターの立ち上げ、補助金サポート事業などは見学に行かせてもらった様々な企業に学び、TTP(徹底的にパクる)してきたものだ。

 

また、読書は最も安価ですぐに始めることのできる自己投資だ。すべてを読破し、消化できたわけではないが、私の部屋には大きな本棚がいくつもあり、福岡県筑後地方にあるどの本屋さんのビジネス書コーナーよりも充実している。(積読になっている本も結構ある)ただ、皆さんが名前を知っているような有名経営者はほぼ例外なく読書家だ。

なぜ、会社が費用を持つ「学び」に手を挙げないのか

今の社内を見渡して、不思議でたまらないことがある。

社員の自己啓発を支援する制度が企業規模に比すれば充実していると思う。

例えば、難関資格である中小企業診断士の取得プログラムや、良書を読み解く輪読会。選ばれた人のみだが、大学院で学んでいる複数人もいる。これらの参加費用、受講費用は、会社が全額負担している。

にもかかわらず、ここに自ら手を挙げて参加する社員が、驚くほど少ないのだ。

「時間がない」「難しそうだから」……。

様々な理由はあるだろう。しかし、これほどもったいない話があるだろうか。

この春に目出度く、2名の診断士が誕生した。今月から毎月3万円の資格手当も付く。彼らがここ数年間、自分のプライベートの時間を自己成長に投資した結果だ。若き彼らはこの3万円を定年までもらい続ける。冒頭の投資信託に投じても良いだろう。(老後資金なら所得税が控除されるiDeCoがおすすめ)

他の資格でも多少でも業務に関係があれば、どんどん支援しているが、チャレンジする人はほんの一握りだ。

若い頃の学びは、言い換えれば、「元本ゼロで、リターンが100%自分に帰ってくる、魔法の複利商品」だ。ここに投資しない手はない。

日常業務をそこそこしか頑張らず、休日を娯楽のみに投じるのだとしたら、最も自己の能力投資に適した時期を無為に過ごすことになる。

若い頃は残りの人生が膨大で、自分が老いること、人生は意外に短いことをリアルにイメージできない。もっと学び、自分という「資産」の価値を高めなければならない時期なのに、、

 

締めくくりとして

久しぶりに残高を確認した投資信託は、改めて複利の凄さを教えてくれた。

しかし、それ以上に、20代、30代で必死に仕事に打ち込み、休みの日も学んできた自分自身への「自己啓発への複利」が、今確実にリターンを生み出しているのを実感している。

反省点として、ややビジネスに偏りすぎてて、経営者に必要な人間性や徳を磨くことを怠ってきた感は否めない。今は古典や道徳を学びたい。

 

社員の皆さん、そして求職者の皆さん。

若い頃にスタートする投資信託も良い。(まずはNISA口座を開設すべきです)

しかし、まずはあなた自身という「究極の資産」に、時間とエネルギーという資本を投じてほしい。

まずは眼の前の仕事。良い仕事をすれば、さらに新たなステージでチャレンジを伴う仕事が用意される。

学びたい、成長したいという情熱を持つ人には、どこまでも投資を惜しまないつもりだ。

出来上がった仕組みの中で、言われたことをこなすだけの仕事は面白くない。自らの手で会社を変え、お客様の「不」を解消する力を、共に磨いていきたい。

 

若い頃と比べれば投資効率は格段に落ちたが、私自身も、まだまだ進化できると信じたい。外に出て学び続け、自分への投資を止めるつもりは、1ミリもない。

 

朝の博多にて