今月は関西や四国などの同業者さんを訪問している。
仕事を回してもらう為ではない。
地震等の自然災害の際に生産を補完し合う覚書を交わす為だ。
4月には大阪営業所を小さくスタートさせたし、10年目となる東京営業所も増員するくらい好調だ。ここ数年大きな投資を続けたが、何とかその膨らんだ固定資産は回転している。これには九州外の拠点の貢献が大きい。
こうなると何かあった場合の供給責任を担保しておく必要がある。
亜熱帯化した今、豪雨水害は毎年のように起こっているし、日本中に地震のリスクがない場所などない。
自社工場が無傷でも物流が寸断される可能性もある。
1社対1社では補完しきれない。
そんなに稼働率の低い会社などないはずだ。
となれば万が一に備えて、複数社によるネットワークが必要だと思う。
温度差はあるが、お声掛けさせて頂いた企業さんからは概ね賛同を得ている。
全国に拠点展開をしつつある弊社は同業者から警戒されやすい。
それでも万が一の場合は協力して補完し合う。
どの企業さんも商圏が広がっている。東京市場を無視している企業さんは少ない。日本全体の印刷需要の約半分は関東圏に偏在してる。
日本で最も世知辛い東京市場への供給責任に保険を掛けたくない企業などないと思うのだ。
最終的には10社くらいと覚書を交わしたい。
普段は競争しても万が一の場合は助け合う。
この緩やかな提携は双方にメリットがあると思う。
自己完結型の対策もまだまだある。
製造を依頼するにしてもデータを送れなければどうにもならない。
発電設備まではいるかも。
こう考えるとやるべき事はまだまだある。
思えば
3・11が起こり、怖くなって直ぐに一番古い工場の耐震調査をした。
昭和30年頃に建てられたものと聞いていたからだ。
そんな工場に新たに揃えれば10億は掛かる設備が入っていた。
調査だけで2000万円以上取られた。
その結果、あらゆる耐震補強を行なったとしても、今の建築基準を満たさないというもの。
建て直すか違う場所に移るか悩みに悩んだ。
出した結論は、工場を稼働させながら建て直すというもの。
費用も時間も余分に掛かった。半分を残して稼働させながら、残り半分を壊し、建て替える。その後、新築部分に機械を移動して、残りを壊し、建て替えるという難工事。
多くのお取引先のご協力を得て、弊社社員もなんとか完遂した。
その直後にあの熊本地震があり、久留米も揺れた。
震度5強。
もし建て替えてなかったら、、
今でもぞっとする。
もし今日久留米に東日本大震災級の大地震が発生したとして、、断水、停電し、物流も寸断。工場も復旧に1ヶ月は掛かりそう、、
そんな状態でもお客様への供給責任を果たしつつ、従業員さんを守りながら、資金繰りをショートさせずに乗り切れるだろうか。
そんな事をただ一人考えている。
福山にて
