マッターホルンの山麓ハイク(ローテンボーデン〜リッフェルベルク) | PACK RATのブログ

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こちらは退職したあるシニアのブログサイトです。はるか昔の想い出話と無責任なひとり言を書き綴っています。

クレアへのおみやげ

 

残念ながら、犬を飼うということと長期旅行に出かけることは一般には両立しません。したがってクレアが我が家の一員となってからは、私は外国一人旅が、妻は大学時代の友人たちとの女子会旅行が主流となりました。この場合、家を空ける延べ日数は私の方が多く、その間妻がクレアの世話をすることになるので、罪滅ぼしに妻にはプチプチ一点豪華なおみやげを買って帰るようにしています。

 

一方で、旅先でワンちゃんを見かけるとすぐにクレアのことを思い出してしまいます。

  

ツェルマットで見かけたワンちゃん

 

そんな時デパートやスーパーマーケットの前を通りかかると、ペット用品のコーナーに直行することになります。

 

  

スイスで見かけた犬のおもちゃコーナー

 

実際に買って帰ったクレアへのおみやげ

 

  

スイス国旗のバンダナ付き首輪をしたクレア

 

 

 

ゴルナーグラートとマッターホルンの山麓ハイキング

 

マッターホルンといえば、アイガーとともにスイスアルプスの中でも最も有名な山のひとつではないでしょうか。マッターホルンはスイスの南、4,000メートル級の山々が連なるイタリアとの国境に位置し、ツェルマット(Zermatt)という小さな街が展望台アクセスへの基点となります。

 

最も人気のある展望台は天体観測所とホテルがあるゴルナーグラート(Gornergrat)で、ツェルマットからは、1898年(明治31年)開通の歴史あるアプト式のゴルナーグラート鉄道(Gornergratbahn、GGB)で簡単に登ることができます。

 

GGB のWebsiteより

 

今回はこのゴルナーグラートからのアルプス展望、ならびにマッターホルン山麓の90分ハイキングについてご紹介しようと思います。

 

 

ツェルマット

 

おそらくマッターホルン登山や絶景観賞、あるいはスキーを目的とした観光客が集まる街で、バーンホフ通りには、美しい花々で飾られたシャレーが立ち並んでいます。

 

 

ゴルナーグラート登山鉄道

 

ツェルマットを出発すると、フィンデルバッハ、リッフェルアルプ、リッフェルボーデン、リッフェルベルク、ローテンボーデンを経由して33分でゴルナーグラートに到着します。(帰りは所要時間44分)

 

  

(左)GGBのツェルマット駅

(右)出発すると進行方向右側に見えてくるマッターホルンの雄姿(左側面は東壁、右側面が北壁)

 

  

(左)リッフェルベルグ駅(帰路はここから再乗車することにします)

(右)マッターホルンの東壁がよりはっきりと見えてきました。

 

  

(左)ローテンボーデン駅(帰路はここで降りて一駅歩くことにします):後方の山はブライトホルン。

(右)車窓からリッフェルゼーが見えています。このときなら、きれいな逆さマッターホルンが見れそうです。

 

ローテンボーデン駅を出てすぐのところから見たマッターホルン

 

ゴルナーグラート駅に着きました。

 

ツェルマットからアクセスできる展望台としては、ゴルナーグラートの他に、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス、スネガなどがあります。

 

 

ゴルナーグラート展望台

 

この展望台からは、モンテ・ローザ、リスカム、ブライトホルン、クライン・マッターホルン、マッターホルン、ヴァイスホルンなどを間近に眺めることができます。

(*)A-A'の位置で上と下の写真がつながります。

 

フィンデル氷河・ゴルナー氷河とグレンツ氷河に挟まれたスイス最高峰のモンテ・ローザ(4634 m(左))とリスカム(4527 m(右))

 

雲に隠れたカストールとポリュックス、ブライトホルン(4164 m)、クライン・マッターホルン(3883 m)

 

雲に隠れはじめたマッターホルン(4478 m)

 

ヴァイスホルン(4512 m、正面の三角形の山)

 

 

マッターホルン山麓ハイキング

 

ローテンボーデンからリッフェルベルクまでの一駅区間ハイキングマップ

 

ゴルナーグラートから一駅目のローテンボーデン(Rotenboden)で下車し、次の駅のリッフェルベルク(Riffelberg)まで歩くことにしました。

 

ローテンボーデン駅で途中下車しました。

 

  

降りてすぐに、(左)ブライトホルン(4164 m)と(右)マッターホルン(4478 m)が目に入ります。

 

  

二つのリッフェルゼーの前まで下りてきました。風はないので湖は波立ってはいません。しかし、中腹にかなり雲が掛かっていて、最高の「逆さマッターホルン」とはいきませんでした。

 

  

15分ほどネバッテみたのですがいっこうに雲が切れる気配もないので歩き始めることにしました。左の写真で、マッターホルンの右の山は❶ダン・ブランシュ(4357 m)と❷オーバー・ガーベルホルン(4063 m)。右の写真はリッフェルホルン越しに顔を覗かせるブライト・ホルン(4164 m)とマッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台があるクライン・マッターホルン(3883 m)。

 

  

左の写真で、左は❷オーバー・ガーベルホルン、中央は❸ティナール・ロートホルン(4221 m)、右はヴァイスホルン(4505 m)。右の写真のようにマッターホルンを左手に見ながら、一本道を向こうの谷の方向に歩いて行きます。

 

  

多くのアルプスの山々は連峰を形成していますが、左の写真のようにマッターホルンは独立峰です。鋭利な先端形状と相俟ってこの孤高さが人々を魅了するのでしょう。20分も歩けば右の写真のようにリッフェルベルクが見えてきました。谷の向こうはツェルマットの街と思われます。

 

  

(左)いつの間にかヴァイスホルンが正面に位置し、右下に小さな教会がみえてきました。(右)マッターホルンはひと時も隠れることなく、ずっと左手に寄り添ってくれています。

 

  

(左)あと5分歩けばゴールです。ここに来るまで誰とも会いませんでした。このハイキングコースを独り占めすることができたわけです。(右)標識によれば、ローテンボーデンからここに至るまで1時間と書いてありますが、私の場合1時間半ぐらいかけてゆっくり歩きました。

 

教会とマッターホルンのツーショットです。

 

  

天気快晴とはいきませんでしたが、充実のハイキングでした。

 

 

チーズフォンデュ

 

この日はヴァリスアルプスの名峰観賞とハイキングに熱中してランチをとるのを忘れていました。そこで、少し早めにディナーを取ることにしました。

 

夕暮れのバーンホフ通り

 

夕闇せまるツェルマット

 

チーズフォンデュ🫕を食べたかったのですが、この料理は2名以上のオーダーが必要なレストランが多く、なかなか適当なところを見つけることができませんでした。しかし、駅前に一人でも可のレストランを見つけることができました。ただし、ヨーロッパには珍しく相席でした。

 

先客のカップルが、「犬と一緒は気になるか?」と尋ねてきました。私は、「全然、でも犬はどこにいるの?」と問い返すと、「テーブルの下!」。

 

テーブルの下で飼い主さんの食事が終わるのをおとなしく待つラブちゃん。私もテーブルの下に潜り込んでこのワンちゃんと遊びました。ワンちゃんの方はたいがい迷惑そうでしたが。。。

 

  

ようやく有り付いたこの日のディナー

 

一人前のチーズフォンデュも可のレストラン「Rosstall」

 

レストランを出た後は、人気も少なくなったバーンホフ通りをほろ酔い加減でホテルに戻りました。お土産物屋さんのショーウィンドウを眺めながら。。

 

  

(左)セントバーナード(サンベルナール)の山岳救助犬のぬいぐるみ

(右)BINERというツェルマットのお菓子屋さんのショーウィンドウ

 

  

(左)パン屋さん(多分上の右と同じBINER)のショーウィンドウ

(右)スイスのウォッチメーカー・ティソ(TISSOT)の製品

 

  

(左)ブリエンツの有名な手彫りの木工芸品

(右)スイスの定番みやげ、ヴィクトリノックス(Victorinox)のアーミーナイフ