1960年台にヒットしたインストゥルメンタル、ヴィレッジ・ストンパーズの「ワシントン広場の夜はふけて」（英題：Washington Square）の舞台はニューヨーク市グリニッジ・ヴィレッジにあるワシントン・スクエアである。
バンジョーの音色が心地よく、ブルーグラス・ミュージックのような楽曲であったが、のちに歌詞がつけられた。
日本語では歌謡曲調で〜〜〜
静かな街の片すみに 冷たい風が吹きぬける
ワシントン広場の夜はふけて 夜霧に浮かぶ月明かり
英語ではフォークソング風に〜〜〜
From Cape Cod Light to the Mississip’, to San Francisco Bay,
They’re talkin’ about this famous place, down Greenwich Village way.
They hootenanny all the time, with folks from everywhere,
Come Sunday morning, rain or shine, right in Washington Square.
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40年前の滞米時、私が高校時代によく耳にしたこの曲の「ワシントン広場」を訪ねてみることにした。妻の日記によれば、1981年5月30日（土）の午前中だったようだ。
1980年代はこのあたりはヒッピーやゴロツキの溜まり場となっていて、治安は著しく悪いと言われていた。しかし、子供の遊び場などもあり、旅行ガイドブックに書いてあるような不安感はまったく感じなかった。
凱旋門は、ジョージ・ワシントン初代アメリカ合衆国大統領の就任100年を記念して、1889年に建てられたらしい。パリの凱旋門をモデルにしたと言うが、それに比べるとワシントンの凱旋門は2分の1ぐらいのスケールに感じた。
ワシントン広場の凱旋門（1981年5月30日）
凱旋門の前で両足が地面に吸い付いた娘
今になって見るとヤバそうなお兄ちゃんたちも多いが、当時はまったく気にならなかった。
委細構わず写真を撮る。
初めてのブランコでギャン泣きの娘
この凱旋門はニューヨークの5番街の終点に当たるが、その反対側の通り（Thompson Street）を南方面に見遣ると、今はなき２本の世界貿易センター（WTC）のビルが見える。
この２本のセンタービルは2001年9月11日の米国同時多発テロで崩壊してしまった。
ワシントン広場から南方向に見える２本の世界貿易センター（WTC）ビル
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以下は、2006年3月25日の同じワシントン広場の写真である。
今からちょうど15年前、2006年3月25日のワシントン広場の凱旋門。まだまだ寒く人影はまばら。
40年前に娘がギャン泣きしたブランコはまだあった。
しかしながら、Thompson Street の向こうに、
もはや２本のWTCのビルは見られない。
Thompson Street 南方向の眺め（２本のツイン•タワーはもはや見られない）
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その後ワシントン広場は訪れていない。
そこで、Google EarthのStreet Viewで現在の景色を眺めてみることにした。
よかった！2014年11月にオープンしたワン・ワールド・トレード・センターが向こうに見えます。
ちなみに、４０年前から、左はニューヨーク大学のイスラム・センター、右は教会のようです。
結論：ワシントン広場は、60年台の楽曲のイメージはどこにもなく、昔は治安が悪かったが今は改善された普通の公園でした。ただし、昔は２本見えたものが、今は形の異なるものが1本しか見えません。😹
追加の写真
Top of the Rockから見たロウアー・マンハッタン方面（1981）
One & Two WTCs がESBの右奥に見える。
Top of the Rockから見たロウアー・マンハッタン方面（2017）
One WTC がESBの右奥に見える。
WTC駅構内から崩壊の跡地を望む（2006）
WTCトランスポーテイション・ハブ、オキュラス内（2017）