先週、下仁田・荒船風穴 (「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として世界文化遺産) の麓にオープンした、一棟貸し宿 『荒船いとわ』 さんから、施設の内覧会の案内をいただいたので、オープン前日に見学に行ってきた。

 

 

場所は、下仁田の最奥部・屋敷という山間部。
テレビ番組 『ポツンと一軒家』 でよく見られるような車一台分の細い山道を登って、開けた斜面の一番上。
荒船風穴 (あらふねふうけつ) が世界遺産になるずっと以前、風穴の石垣を内部から見たくて、初めてこの地を訪れたとき、高みから下界を見下ろす仙境のような景色に目を奪われた。ゆっくり眺めたかったが、放し飼いにされていた犬に吠えまくられ、そそくさと退散した過去がある。
 

 

そんな素敵な風景をいざ写真に収めようとしたが、集落の大半が空き家になって朽ちかけた家屋だし、目立つところ数か所に墓地があり、真新しい立派な墓石が入らないように撮ってみたが、さえない感じで映えない。場所をあちこち移動してみたが、映えポイントがない。
ブルーハーツじゃないけど、写真には写らない美しく心地よい風景なのだ。
自分もこの場所を手にしたら、同じように、いろいろな人にこの気持ち良い景色のおすそ分けする施設を作るだろうと思う。
 

寝室

 

サウナ

 

露天風呂
 

別棟のトレーニング部屋

 

さて個人的には、景色だけを楽しむ、何もしない贅沢を楽しむだけに特化した、桃源郷の庵のような施設をイメージしたが、オーナーの年代に合わせた若い都市生活者向けで現代的な宿となっていた。
まだ風景に馴染んでいなけど、素敵な風景の一角になってほしいと思った。