ずっと働きづくめなので、晦日から正月くらい休みたい――、のだけれど、たびたび電話が鳴り、「せっかく下仁田に来てるので、下仁田ネギを買いたいんですけど、買えますか?」


せっかくの正月 (大晦日も)、休みたいので休みます、 勝手に大晦日や元旦に下仁田に来て、簡単に下仁田ねぎが買えるほど世の中コンビニじゃあないです――、と言いたいところをグっとこらえて、「すみません、年内は終了しました」 「すみません、余裕がありません」 と受話器片手に頭を下げる。


結局、道の駅から3日納品の束葱の注文をどうしても! とお願いされたので、2日からネギ堀りすることに――。
※地元の付き合いは田舎ではすごく大事なことだし、3日に決まっていた道の駅イベント (DJで毎年参加) が直前で、町から不許可・中止要請があったため、時間が生まれた。

さて、年の初めといえば、今年の抱負とか目標とか述べるが、それをやってみようと思う。


今年は、好き嫌いを無くそう、というか嫌いを克服しよう、・・・でもないか、嫌いに腹を立てないようにしよう、嫌いを普通にしよう、と思う。


例えば、わたしは、「マルシェ」 という言葉が嫌いだ。
ちょっと前、「フリマ」 ← この言葉も嫌い、だったけど、いつの間にか、農家の野菜が加わって、「マルシェ」 になった。
 ※わたしら世代だと、マルシェと言えば、カレーマルシェだ。カレー市場っていう分かりそうでわからない商品名で、インド人もビックリだったと思う。


最近では、ネコもシャクシも ○ ○ マルシェ、 ○ ○ マルシェ。
マルシェとは、市場の意味という仏語なのに、英語とくっつけたり、日本語とくっつけたりして、メルシーサンキュー、ニーハオボンジュールのような、なんだかなぁ・・・の気分になる。


で、今年のテーマ、嫌いに腹を立てず、普通にもっていくを実践してみる。
――考えてみれば、当農園も下仁田ファームで、和英ミックスの名だった・・・。
マルシェ、許す。


もう、「おひさまマルシェ」 とか 「ハッピーマルシェ」 とか 「みんなのマルシェ」 「きらきらマルシェ」 「ふわふわマルシェ」 「るんるんマルシェ」 「わんわんマルシェ」 「にゃんにゃんマルシェ」 「けけけろけけけろマルシェ」 とかを目にしても、イラッとしない、別になんとも思わない・・、ようにしようと思う。