文鮮明師の宣布文は、教会員に大きな影響力を持っています。文顯進会長を反逆した息子と思う事にも、韓鶴子夫人が「お父様と一つになっている」と思う事にも、大きな影響力を持っています。

 

でも、統一教会員は、その宣布の背景を知らされていません。今日お伝えするのは、その例です。

 

教会指導者が言うことの中の一つが、「真の父母様は完成・一体化し、天地人真の父母定着完了を宣布したので、お母様は完成したのであり、お母様が間違うはずがなく、お母様と一つにならなければならない」というものです。

 

この根拠になっている宣布が、例えば2010年6月から7月に語ったとされている、「真の父母様の完成・最終一体化」の宣布です。

 

しかし、この宣布は、「秘密の約束」の上でなされたものでした。これを明らかにしているビデオがあります。「『真の父母様の完成・最終一体化』の御言宣布の背景(リンク)」です。

 

文鮮明師は、当時すでに、韓鶴子夫人が独自の考えを持ち、一つになっていない問題に気がついていました。しかし、2013年の基元節に向けて、真の父母の一体化が必須である事をご存知でした。それで、韓鶴子夫人が自分と一つになるという約束を2010年の5月にさせてから、「真の父母様の完成・最終一体化」の宣布をしました。

 

これは、韓国語の「統一世界」誌に掲載された文鮮明師のお話として掲載されています。そして、その一つになるという約束を韓鶴子夫人が果たさないので、文鮮明師が嘆かれているお話も「統一世界」誌に紹介されています。約束の上に、宣布された「真の父母様の完成・最終一体化」の宣布でしたから、約束が果たされない可能性もあったのです。韓鶴子夫人が語る独生女信仰を見る時に、約束が果たされたと言う事ができるでしょうか?

 

ビデオで語られているように、重要なことは、「実体が本当にお父様と一体化しているのか」という事です。ビデオは次のように結ばれています。

 

「明確な事実は、お母様が今、独生女信仰というものを持たれていて、お父様は原罪を持って誕生され、御自身が無原罪で誕生した独生女であり、御自身を通して摂理が完結すると信じていることです。真の家庭の理想であったり、平和世界実現というお父様がされてきた事が今、家庭連合では無くなってしまっています。

 

この独生女信仰というものは、決して神様やお父様から来たものではありません。ましてや、新しい真理として解明されたものでもありません。これは教会指導部がお母様を利用して、教会の既得権を維持するために、お母様に植え付けた信仰なんです。

 

ですから、私がこうした事を明らかにしようとしているのは、お母様を批判しようとしているのではありません。お母様がとんでもない方向に導かれてしまっているのに、教会指導部が『お母様とお父様は一体化していますよ、お父様が“完成した”と宣布したんですから、完成した存在が間違いを犯すはずはないでしょう?』と言ってくることに対して、『そうではないですよ』という事を知らせるために、今日はこういった内容を準備してまいりました。

 

もし本当に完成した存在であるのなら、神様と一致した存在であるはずで、一致している存在なら、神様の真理善義を現すようになっていきます。

 

独生女信仰は真理でしょうか?また、どれだけ今、教会主導部に問題があるでしょうか?本当に食口一人一人の皆様はわからないかもしれないけれども、気づけなかったかもしれないけれども、本当にどれだけ酷い状況になっているのか、神様の善と義の道を外れてしまっているのか、という事を見た時に、とてもこれは完成しているとは言えません。

 

お母様が真の母の位置を離れてしまい、完成を失ってしまっているという、深刻な事実に気づいて、『何も問題ないですよ』という、セオル号の船内放送のような教会指導部の言うことを聞いて、間違った道を歩む事がないように、本当に顯進ニムと共にお母様を救うことのできる、選択を皆さんがしてくださる事を願います。」