2月16日、文鮮明師の生誕記念祝いの翌日に開催された、家庭平和国際会議において、世界から集ったゲストを前に文顯進会長が語った、メイン・スピーチの中からの抜粋をお送りします。

 

この翌日17日に、文顯進会長は、宗教や国家の垣根を超えた、世界的祝福運動を出発されました。

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2月16日のお話から

 

私の父は、宗派の分断を超えて、平和の文明をつくる基盤として、神様を中心とした家庭を築く事に集中するのを意図しました。1990年代、“教会時代の終わり”を宣言し、統一教会の元老とリーダー達に教会組織を解体し、世界平和家庭連合をつくるという明確な指示を出しました。家庭連合には、理想家庭の“連合”を示す新しい摂理的機関になるという意図がありました。

 

不幸にも、私の父の意図は、組織的教会を通して父の仕事をコントロールしようと願った、統一教会の中心的リーダー達により、故意に誤って伝えられました。本当の家庭の連合を築く代わりに、同じ教会組織を延長し、元老やリーダー達がつくった、腐敗した同じ教会に新しい外見を与えようとしました。そして、神様を中心とした家庭のための祝福運動を、あらゆる信仰を持つ者達の間で推進するよりも、統一教会への改宗の特有な儀式として、保証された“天国へのチケット”として、祝福を誤って特徴づけました。

 

間違いにも程があります。祝福とは、一つの宗教のものではなく、神様の恩恵の表現であり、神様の失われた息子娘に対する消えることのない愛と、神様にもう一度実体的に連結されるように、という神様の願いの表現です。それは、神様の本然の創造目的を、神様を中心とした家庭を通して成し遂げる道を開くという、神様との、血による新しい聖約を象徴します。

 

祝福の聖約を通して、神様は人類に対する祝福を約束し、神様の共同創造者として人間が責任分担を果たすことを要求されるのです。“共同創造”するという贈り物を与えるにおいて、神様は絶対的な信仰と愛と服従を投入され、御自分の息子娘が、神様の御旨に沿って、創造の自然な秩序に従い、自分の自由を行使すると信頼したからです。

 

始まりの時から、人間の自由という贈り物は、“天国へのチケット”という保証はないことを意味しています。でも、これが、多くの偽りの預言者や宗教的伝統が、自分を中心とした人間的アジェンダのために、信仰者につけ込んで来た、惑わしの約束でした。それで今日、多くの人たちがまだ神様を信じているのに、狭い教義的正統派を持った組織的宗教伝統の権威を拒否し、自分たちが住んでいる世界を根本的に変える幅広い霊的運動を求めているのです。