ここは南米の都市、リマ。今まさに、壮大な物語が始まろうとしている。
マフィアに追われて逃げているエトワーユ、世界に飛び出すべく家出してきた、ある国の王女アクア、間違えてペルー行の飛行機に乗ってしまった、警察官のルナ。
遠く離れた日本の裏側、ペルーの中心で3人は出会った。
一見まったく共通点のない3人は、リマ市内のあるさびれたカフェでなぜか意気投合した。
それには決定的な理由があった。
皆が皆、自分の生活に飽き飽きしていたのだ。
3人は、自らを pacificas treis ―太平洋の3人組―と名付け、ここから3人の愛と友情のペルーの旅が始まった。
パシフィカスがまず向かったのは、海岸沿いにある「愛の公園」。
「私は国際的大泥棒を追ってブラジルに行くつもりだった。」ルナが海を見ながら話し始めた。
しかしルナは、かの有名なアルセーヌ・ルパンのごとく現れたこの大泥棒に、捕えなくてはいけないという使命感と共に、別の感情を抱き始めていたのだった。
