選ぶべき道を、3人は直感的に知っていた。
そう、黄色に進むルナ、青へ進むアクア、白に進むエトワーユ。
しばらく進むと扉が現れた。
扉には、とても読めそうにない文字が掘ってある。
押しても開かず、途方に暮れた。アクア以外は。
幸いなことに、3人はまだ、なんとか声をはれば届く位置にいた。
アクアは叫んだ。
「これはケチュア語よ!!他に仕掛けも見当たらないし、きっとそのまま読めば開くんだと思うわ!」
「そんなこといっても、読めるわけないでしょう!!」とエトワーユ。
ルナは考え込んでいる。
「大丈夫、私のところには"人魚”と書いてあるから、そっちの扉に書いてあるのはきっと"猫”と"馬”だわ!!私のいうように発音して!きっと、インカの人間かどうかの簡単なテストよ!」
アクアは幼いころからあらゆる教育を受けてきている。世界中の言語も、そのうちのひとつだ。話せないまでも、単語くらいはわかった。
3人がそれぞれの単語を叫ぶと、扉はみしりと音を立てた。そして押すと、ゆっくりと開いた。
アクアとエトワーユは喜んだが、ルナは複雑な表情だった。
ルナはマフィアの不正隠し財産を追って、ここまできた。
いったいなんで、奴らの汚いものと、こんな歴史的な―裏の歴史のようだけど―ものが一緒になっているの?
3人はそれぞれの道を進んだ。
そして、みえなくなった。

