話は3年前にさかのぼる。観光客のひとりとしてローマを訪れていたエトワーユは、街にあふれる遺跡をかなり熱心に見て回っていた。そのうち、彼女は気づいた。あちこちの石に、いくつかの記号が書いてあることに。
らくがきだろうと思ったが、それにしては数多く、しかも丁寧に書かれている。不思議に思って調べてみても、ガイドブックにはなにも載っていない。それもそのはず、それらの記号はマフィア同志が緊急時に発するメッセージとして使われていたものなのだ。
しかし誰もが見ることができ、そしてみたところでなんの意味もなさないこの記号に気づいたからといって、なぜ彼女だけが追われなければならないのか。
それは、エトワーユが持っていた、ある文献のせいだった。その文献があれば、解こうと思えばその記号の意味を解いてしまえる。マフィアに属すある男は、ヨーグルトのジェラートを食べながら、店の片隅で何も知らずにその文献を読む彼女を目撃したのだ。さらに悪いことに、彼女が相当の知識者であることにも気づいてしまった。
しかしスマートなエトワーユは、周囲の空気の異変に気づき、すぐにローマを飛び立った。
それ以来、彼女は常に監視されている感覚と戦っているのだ。ただし、元来楽観的な性質が幸いし、精神的異常は来していない。
追われる立場のエトワーユと、追う立場であるルナ。正反対だが行く道のあるふたりに、一種の憧れをもっているアクア。果たして3人はナスカでなにをみつけるというのだろうか。
それは、ルナにとって重要な情報だったのである。


表面上のお祝いより全然いい…

海辺のおしゃれなレストラン







ルナの誕生日
