Truth vol.16 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。


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。。。。。




「うひゃひゃひゃ!」


店内に甲高い笑い声が響く。


二宮と松本を見ると「またか……」って苦笑いをしながら雅紀くんを眺めている。


俺は当然雅紀くんのこんな姿を見るのは初めてだからボーゼンとしたまま雅紀くんを見る。


「櫻井さんっ。なにをボーッとしてるんですかぁ?ほら、もっと飲んで飲んで!」

「あ、ああ……」

「はい、カンパーイ!」

さっきからもう何度目なんだと言うくらいの乾杯をして雅紀くんが勢いよくグラスを空ける。


「あ、雅紀くん、ピッチが早い……!」

「あひゃひゃ!ビールがうまーい!」

「う、うん……うまい、ね……」

雅紀くんがビールを飲み干すと、そのままの勢いで空のグラスをダンっとテーブルに置いた。


「…………ふぅ……」

雅紀くんが小さく息を吐くと、自分の腕を枕にしてゆっくりとテーブルに突っ伏した。

一瞬、フワッといい香りが鼻腔をくすぐった。


「え……」


そっと見ると目を閉じた雅紀くんが小さく寝息を立ててる。


「えっ、えっ……ま、雅紀くん?」

「あーあ、オチた」

「今日は早かったね」

「え?どういうこと?」


苦笑いしてるふたりを交互に見る。


「まーくんて、あんまりこういうとこに来ないし、当然お酒もあんまり飲まないから、飲んだらいっつもこうなっちゃうのよね」

「でも今日はマジで早かったな。
まだ一時間しか経ってねーじゃん」

「飲むとハイテンションになって周りにかわいく絡み出して、そんでこうやってコテンと寝ちゃうの」

「そ、そーなんだ……」

「おい、なにをまーのことスケベな目で見てんだよ」

松本がまたさっきのような口調で俺に文句を言い出した。


「だっ、誰がスケベな目で見てんだよ!」

「アンタだよ!んな至近距離でまーの寝顔見れて浮かれてんじゃねーよ」

「うっ、浮かれてなんか……」

「へー、じゃあ隣代われよ」

「え?」

「俺だったらそんな硬いテーブルじゃなくてまーに肩貸してやるから代われよ、そこ」

松本の高圧的な態度に少々ビビったが、そんなことでひるむわけにはいかない。

誰がこんな特等席、代わるか!


「イヤ、いいよ。俺は大人だから大丈夫」

「はぁ?なにをわけのわかんねーこと言ってんだよ」

「とりあえず、大丈夫、だから」


そう言ってカワイイ顔で寝ている雅紀くんの頭をそっとなでてやる。


「ぅおい!その手なんだよ!いやらしいんだよ、手つきが!」

「何言ってんだよ。雅紀くんが気持ちよく眠れるようにしただけじゃないか」


まぁまったく下心がないと言ったらウソになるけど。


俺もけっこう酔ってんのかな?

そうじゃないと雅紀くんのこんな姿見て平静に対応なんてできない。


雅紀くんの寝顔を隣で拝んでいる俺を見て悔しそうな顔をしている松本を見てニヤケが止まらない。


「なにニヤけてんだよ!おっさん!
まーにさわんじゃねーよ!」

目の前で松本が騒いでるけど気にしなーい。


「んん……うるさ、い……」


松本の大きな声で雅紀くんが少し目を覚ましたようでそう呟いた。


「あ、ごめん、雅紀くん。……大丈夫?」

「んあ?なんで櫻井さんがここに?」

少し頭を上げて俺を見る。


「イヤ、さっきからいるけど……」

「…オレが会いたいと思ったからかなぁ」

「えっ……」


今、なんて!?

もしかしてすっごく嬉しいこと言ってくれなかったか!?


「んー……しんどい……」

雅紀くんがそう言って頭をふらつかせたから慌てて抱き起こす。


「まっ、雅紀くん?大丈夫か?」

「んー……」

「えっ、えーっと……外!外行って風に当たるか?行こう!ほら」


俺は雅紀くんを抱き抱えたままゆっくりと立ち上がると店の外へと向かった。


「コラ!まーをどこに連れてくんだよ!」

背後から松本の怒鳴り声が聞こえたけど「外だよ!」と一言だけ言ってそのまま歩いて行った。





「雅紀くーん、大丈夫?」

「んー……」


雅紀くんを店の外に連れて行って出入口から少し離れた場所に設置されてるベンチに座らせる。

隣に座ってしばらく様子を見ていたけど雅紀くんは「んん……」と小さくうなるだけ。

顔を少し上にあげて目もつぶったまま動かない。


「雅紀くん、大丈夫?」

「んー……」

心配で声をかけるも、うなるような返事をしたまままだ動かない。


「雅紀くん?もうしんどいなら家帰る?」

「…………」

「アレ?雅紀くん?」

何回か名前を呼ぶも、雅紀くんからの返答はない。

「雅紀くん?大丈夫?」

雅紀くんの顔を覗き込むように体を少し動かすとユラッと雅紀くんの体が俺の方に倒れてきた。


「え、雅紀くん?」

気づいた時には雅紀くんは俺の肩に頭を乗せていて。


「まっ、ままっ、雅紀、くん?」


突然の雅紀くんの行動に驚くも、それを振りほどこうとは思わない。


「雅紀くん……」


振りほどくどころか、肩から滑り落ちないように体制を整える。


雅紀くんを見るけど、サラサラの長めの前髪がジャマをして表情が見えない。


「雅紀くん……」

また呟くけど雅紀くんからの反応は相変わらずない。


勢いで飲み慣れない酒を飲んでこうやってほとんどつぶれてしまった雅紀くんがかわいく思えて思わず頭を撫でてみる。


髪、サラサラ……


「ん……」

雅紀くんがピクンと肩を揺らして声を漏らす。


「雅紀くん?起きちゃった?ごめん……」


慌てて雅紀くんの頭から手を離す。


「ヤダ……」

「え?」

「やめちゃ、ヤダ……」

「えっ……えっ?」

「さくら、いさんの、手……気持ち、いい……
やめちゃ、ヤダ……」

「まっ、雅紀くん……」

「さく、らいさ、」


ゆっくりと雅紀くんが顔を上げる。

まだ俺の肩に頭をもたれさせたまま。


「さくらい、さん……あったかぁ、い……ね、」


ぼんやりと焦点の合わない目でこっちを見ながら少しだけ微笑む雅紀くん。



顔と顔の距離がかなり近いこの状態に俺はもう理性がすっ飛びそうになって必死で平静を保とうとするが……俺も雅紀くんほどではないものの酔いはしてるからそれほどの抑止力はない。


ブツブツと言い訳じみたことを並べてるけど……要するに理性がすっ飛んだ。


「雅紀くん……」


俺はそっと雅紀くんの肩を抱き寄せた。



つづく……

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今日でやっと四連休が終わる!
もーめっちゃ忙しかったぁ つД`)・゚・。・゚゚・*:.。

今日も忙しいのかなぁ……
マナブがリアタイできますように……