このままもっと《番外編》海ーーー!! vol.2 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。



お待たせしましたー!(えっ?待ってない?汗)

やっとラストまで書けたので。

世間はすっかり涼しく秋めいて来ましたが……


↓前回はコチラ



。。。。。




車を停めて、海の家に入ると順番に着替え始めた。

時間の短縮も考えて、俺は雅紀と一緒に更衣室へと入る。


パパッと服を脱ぎ、チラッと雅紀を見るとモタモタとしてなんだか脱ぎにくそうで。


「……雅紀?なにやってんの?」

「……えっ?イヤッ、別に……」

「なんでそんな時間かかってんの?」

「あ、あの……」


雅紀がそうつぶやいて手を止めると、顔を真っ赤にしながら俯く。


「ん?どーした、雅紀?」


俺はそんな雅紀の顔を覗き込むように少し目線を下げる。


「あ、のね……なんか、ちょっと、恥ずかしくて……」

「……え?」

「翔ちゃんに、着替え、見られんのが……恥ずかしい……」


そう言って俺から目線をそらす。



着替えどころか、あんなことやこんなことまでしちゃってる仲なのに……


つーか俺たちもうフーフじゃねーか!


何恥ずかしがってんだよ!


そう思いながらも、初々しく恥ずかしがる雅紀がとてつもなくかわいくて……


「なに?雅紀、それって誘ってんの?」

そう言って雅紀を背後から抱きしめて耳元でささやいてやる。


「……っ!!」


とたんに体をビクッと揺らして俺を振り向く雅紀。

顔は相変わらず真っ赤で、口は真一文字に結ばれてる。


「なっ、何言ってんの、翔ちゃん!」

「だって、いまさらじゃん?恥ずかしがるのなんて……」

「でも……」

「まぁ、そんな雅紀もカワイイけど」

「もぉ…翔ちゃんのバカ。エッチ。ヘンタイ」

「雅紀はカワイイ」

耳元でそうささやいて唇にそっとキスをする。


「んっ……しょ、ちゃ……」

チュ、チュと啄むキスをするたびに雅紀の表情が色を帯びてくる。


あー!もうこのまま押し倒してー!!


そう思って雅紀をグッとさらに抱きしめたとたん更衣室のドアが荒く叩かれた。


「なにやってんだよ!遅いよ!
翔さん、まーくん襲ってないでさっさと着替えて来いよ!」

ドアの向こうでカズの怒鳴り声が聞こえる。


なんで俺が雅紀を襲ってる前提で怒ってんだ?

見えてんのか?


「…うるせー!ちょっと着替えに手間取ってるだけだろ!」

「ウソつけ。どうせ着替え途中のまーくんにムラムラ来て飛びかかってたんだろ。わかってんだからな」

「飛びかかってねーわ!!押し倒そうとしただけだよ!」

「しょっ、翔ちゃんっ!」


慌てた雅紀の声でハッとなった。


「………………」


とたんにドアの向こうが静かになった。


やべー……


「とっ、とにかく!早く着替えるから先に荷物預けとけよ!」


「……………………ヘンタイ」


カズの低い声が聞こえて、少し物音がしたあとドアの向こうの気配が消えた。


「もー!翔ちゃんてば何言ってんの!」

「悪りぃ悪りぃ。ちょっと口が滑った」

「もぉ……」

「あっ、手も滑った」


そう言って背後から抱きしめたままの雅紀の服の裾から手を入れた。


「ひゃっ!」

「んふふ。雅紀の肌スベスベ~」

「んもぉ!いい加減にしなさい!!」

雅紀がベリッと俺を引き剥がして俺に向き直ると頬をプクッと膨らませてる。


「もー、翔ちゃんと一緒に遊んでやんない!」


頬をプーと膨らませてる雅紀もカワイイなぁとマジマジと眺めていたが、雅紀のセリフで我に返った。


「……えっ?イヤッ!それはイヤだ!
ごめん、雅紀!」


とたんに必死で謝る俺に雅紀がくすっと笑った。


「もぉ、ホントに翔ちゃんてオレのことが好きなんだよね。困ったもんだ」


そう言う雅紀ももちろんかわいくて……

また押し倒したい衝動に駆られたけど。


「ほら!翔ちゃん!早く着替えて海行こ!!」

「ははっ、そうだな」

「うんっ!海がオレたちを待ってるぜっ!」


雅紀が珍しく男らしいセリフを吐くと、俺に背を向けて着替え出した。


そんな、わざわざ後ろ向かなくても……


少し残念に思って肩を落としたけど、まぁそうでもしてくれねーといつまで経っても着替えが終わらなくて本格的にカズにドヤされそうだしな……


そう思って俺もさっさと着替え出した。



つづく……