Truth vol.4 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。



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。。。。。



「どうした?櫻井。急に元気がないみたいだけど」


上司にそう言われてもなにも反応することができない。


無事にBBQも始まり、色々な場所で交流が始まっている。


そんな中、俺は魂が抜けたような状態になってベンチにボケーッと座り込んでいた。


何人か女子社員が話しかけてきたような気がするけどもうそんなこと俺にはどうでもよくて。


さっきのショックから立ち直れないでいる。



雅紀くん、って言ってたっけ……。


黒目が大きくて、髪がサラサラで、笑顔がとてつもなくかわいくて……


まさか、オトコ、だったなんて……


俺の初恋……


俺はこんな青空の下で場違いに大きなため息をついた。


初恋って、叶わないって言うしな……


生まれてから25年で初めて淡い初恋を経験して……

その5分後に失恋とか……


あまりにもひどすぎる……



「あの……」


また誰かが話しかけてきた。

またどうせピーチクパーチクうるさい女子社員だろうと無視を決め込もうとした。


「あの、櫻井さん……」


なんだよ、しつこいな。


アレ?でも、待て。


この声……



俺がそーっと振り向くとそれは女子社員じゃなくて雅紀ちゃん……イヤ、雅紀くんで……。



「あっ?ああっ!はっ、はいっ!」

「あ、ごめんなさい。なんか考え事でもしてました?ジャマしちゃったかなぁ?オレ……」


眉を下げて申し訳なさそうな顔をする雅紀くんもこれまたかわいくて……


「いっ、いやっ……大丈夫!」

「そうですか?なにか大事なお仕事でも……」

「イヤイヤ、全然!!」

「そ、良かったぁ~」


そう言って安心したように微笑む雅紀くんはもう俺には天使にしか見えなくて……。



やっぱり、カワイイよなぁ……。

こんなにカワイイのにオトコとか……。


「櫻井さん?」

「……ああっ!ごめん!」


また意識がどっか行ってた!


「くふふ。櫻井さんて、すんごいかっこよくてめちゃくちゃ仕事できそうなのに……なんか、カワイイ♡」

「…………え?」

「良かったら、あっちで一緒に食べませんか?
さっきのお礼にオレ、お肉焼きますから」

「…………え?」


まっ、まさかの雅紀くんからのお誘い!!


「はっ、ははっ、はいっ!!行きます!
どこへでも行きます!!」


そう言って勢いよく立ち上がるとまたクスクスと雅紀くんから笑い声がした。


「どこへでも、って……すぐそこですよ?
ホントに櫻井さんて、カワイイ……」


口に両手を添えて楽しそうにコロコロ笑う雅紀くん。


いやっ!カワイイのはキミだって!!

もう俺には天使にしか見えねー!!

オンナだろうが、オトコだろうがもうなんでもいい!!



生真面目、常識人、型にはまってる、リアリスト、

今まで色々と言われてきた自分の考え方をものの数秒で見事に叩き壊した。


そうだよ、オトコがオトコに惚れてなにが悪い!



今や、同性愛は世界中で常識なんだよ!



俺はひとりで納得してうんうんと満足気に頷いた。



「さ!雅紀くん!行こうか!」

いきなり雅紀くんの手を取ると目当ての場所に向かって歩いていった。


「あ、は、はい……」


俺に手を取られた雅紀くんが、照れるように下を向いて顔を赤らめてることにはまったく気づかなかった。




つづく……


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仕事が過酷すぎて、しんどすぎておはなし書けない……
その内アップがなくなったらごめん……