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A-side
「……ん……」
アレ?オレ……寝てた?
「……い、っ…!」
ゆっくりと体を起こそうとするが 腰の 痛み で一瞬顔が歪む。
あ、そっか……。
初めてだからと、オレが 上になってそのまま イ かせてあげようかと思ってたのに、なぜか急にオレが下になって、櫻井さんに思いっきり 突き 上げられちゃって……。
ほぼ同時に イ っちゃって……
そのまましばらく オチ てたんだな。
ダメだなぁ。
オレが シ テ あげようと思ったのに。
「……起きた?」
体を動かすと、指先に何かが触れた。
「あ…櫻井さん……?」
櫻井さんが隣に並ぶように横になって、オレの髪を優しくすいてくれてる。
そのオレを見つめる表情がなんだか甘ったるくて……
恥ずかしくなって顔を背ける。
「ごっ、ごめんね!オレ… オ チ てたみたいで……」
「……俺こそ、ゴメンな? 激 しくしちゃって……
カラダ、大丈夫?」
「ん……」
ホントは少し 腰が 痛いけど……
なんだろう、この痛みまでも愛おしい。
「もう、日が変わっちゃったけど…大丈夫なの?」
櫻井さんがおずおずと言う。
「……え?もうそんな時間!?」
オレはその言葉に思わずガバッと飛び起きた。
時計を見るともうとっくに日が変わってしまっていた。
もう電車…ないよね。
「ゴメン、起こした方がいいかとは思ったんだけどすごく 気持ち よさそうに眠ってたからそのまま寝かせてあげたくて……それに、」
寝顔がかわいくてずっと見つめていたかったんだ……
そんなことを言われて顔が赤くなる。
ずっと寝顔見られてたの?
恥ずかしぃ……
「もう……帰らなきゃ、いけない?」
櫻井さんがオレの頬にすっと手の甲を 這 わせる。
「……え?」
「できれば…まだ、一緒にいたい…………ダメ?」
……早く帰らないとカズが心配してる。
今日は仕事だってわかってるからただでさえヤキモキして待ってるはず。
だから、今すぐ、家に帰らなきゃ……
早く、帰らなきゃ……
「……べっ、別に、いいけど……」
「……ホントに?」
オレの言葉に、不安げだった櫻井さんが安心したように笑う。
「しょっ、しょーがないなぁ!もう電車なくなっちゃったし!一緒に、泊まってあげても……いいけど……」
最後の方は声が小さくなりすぎて、自分でも聞こえないくらいだった。
「その代わり…泊まりのオレは、高いよ……?」
「ふふ、いいよ……キミとずっと一緒にいられるのなら…いくらだって構わない……」
櫻井さんはそう言ってまたオレに 覆い かぶさって来たかと思ったら、そっと 唇を 塞がれた。
「んっ……櫻井さん、待っ、」
「ゴメン、待てない」
少しいじわるな顔をした櫻井さんは、ホントにホントにオトコ 抱くの 初めて?って困惑するくらいオレを 貪って……
外が明るくなるくらいまで離してくれなかった。
つづく……