続・契約と言う名の…… vol.19 | sakurabaでいっぱい 〜SA妄想小説〜

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赤さんと緑くんによるソフトな萌キュンイチャコラですが、激しめなものも書いておりますので未成年の方、男性の方はご遠慮下さい。

コメントは基本的に未承認にしております。




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。。。。。

A-side






「しょーちゃん!」



しょーちゃんはリビングのソファの前に倒れていた。




「しょーちゃん!しょーちゃん!」


慌てて抱き上げると「んん……」と唸るけど起きる気配はない。



「んっ……お酒くさい……」


そんなに顔を近づけなくてもお酒のにおいがしてくる。


しょーちゃんのまわりをよく見るとお酒の瓶や缶がいくつも転がってる。

しかも、見る限りキツいお酒ばっかり。




「もしかして…酔いつぶれてる、だけ……?」



そう思ったとたん、体から力が抜ける。


と、抱き上げてたしょーちゃんが弾みで床に倒れ込んだ。



「あ、ごめん…しょーちゃん……」


それでもしょーちゃんは起きない。




「ったく……どんだけ飲んだの?」



あの、女の人と一緒じゃなかったの?

なんでひとりで、しかもこんなキツいお酒ばっかり飲んで、挙句に潰れてんの?



少し呆れてしまって床に寝転ぶしょーちゃんに目を落とす。




そういえば……



こんなに近くで、しょーちゃんの顔を見るのは久しぶりだ。



番組の収録や雑誌の撮影の時なんかは目を合わせたり、近くにいたりするけど。


それはあくまでも『嵐の相葉雅紀』としてだから。



本当の僕じゃないから。




抱かれてる時もしょーちゃんとは目が合わないようにしてるし。





眠ってるしょーちゃんは少しだけ顔を歪ませて、額にも汗をかいてる。



時々うなされている。




どうしよう?起こした方がいいのかな?




でも、目覚めて、目の前に僕がいても困るよね?




「しょーちゃ……」


少し揺さぶってみる。



「んん……んー……」



相変わらずうめき声はするけど起きない。




「イヤ、だ……」


「……え?しょーちゃん?」


しょーちゃんがなにか言葉を発した。



「いか、ないで……や……」


しょーちゃんが声を出してうなされている。


「しょーちゃん?」


手を差し伸べるとその腕をグッと掴んで僕のひざの上に頭を乗っけてくる。



「いくな……」


そう言って僕の膝に頭を乗せたまま腰に手を回してくる。



「しょっ、しょーちゃん?」



ビックリしてしょーちゃんを見下ろすけどしょーちゃんは目をつぶったまま眠ってる。



「ずっと……そばに……」


「しょーちゃん?誰の夢見てんの?」

「んん……や……」

「しょーちゃん?大丈夫?」

「………………」

「……しょーちゃん?」



しばらくじっとしてしょーちゃんを見下ろすけど、ピクリともしなくなったしょーちゃん。


気づくと規則的な呼吸の音がしてきた。




寝ちゃった……?




「しょー、ちゃん……」



僕は愛おしい気持ちでしょーちゃんの髪を梳く。




『いくな……』

『ずっと……そばに……』



誰かわかんないけど……しょーちゃんにそう言ってもらえる人は幸せだね……




そんな人がいるなら……余計に僕との関係は解消しないとね……




僕はしょーちゃんの頭を自分の膝の上からそっと外すとソファからクッションを掴んでしょーちゃんの頭に引いてあげるとゆっくりと床に寝かせた。



しょーちゃんの寝室に入って、掛け布団を持ってきてしょーちゃんにかけてやる。




散らかったリビングを少し片付けると、さっきよりも呼吸が穏やかになっている。



良かった……

これで朝まで寝たら少しでも酔いが覚めてるかな……?




安心してしょーちゃんの寝顔をじっと見る。





「しょーちゃん……今まで、ありがとう……」




幸せに、なってね……





僕はしょーちゃんの頬に触れるだけのキスをすると、後ろ髪を引かれながらもしょーちゃんの家をあとにした。






つづく……






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苦情は優しめに……(笑)