A-side
。。。。。
「ただいま」
オレはその時しょーちゃん以外の3人と楽屋にいた。
まだ夕方前だけどもう収録が終わって、もう帰ってもいいんだけど、なんとなく家に帰りたくなくてここにいる。
みんなもそれを察してくれているのか、いつもならけっこうすぐに帰るのに今日はいつまでもいてくれてる。
ニノなんてずっとゲームしてるだけなのに。
ゲームなんて家の方が落ち着いてできるのに。
みんな、ありがとうね。
しょーちゃんは今日遅くなるけど帰ってくるって。
向こうに行った時みたいに飛行機が遅れないといいけど。
でも遅れてもなんでも無事に帰ってきて欲しい。
無事に元気で帰ってきてくれるならオレ、いつまでも待ってる。
あ、イヤ……いつまでも、は言い過ぎかな?
やっぱり早く会いたい。
しょーちゃん、早く帰ってこないかなー。
そんな事を思いながら、いつも通りニノのゲームのジャマをして遊んでたら不意に楽屋のドアが開いてしょーちゃんが入ってきた。
……え?
オレは言葉が出なくて固まったまましばらくポカンとしてしまってた。
オレが絡まってるニノも固まってる。
ニノの手元のゲームからちゅどーんて音がした。
一瞬しーんとした楽屋中にニノのゲームのエンディング曲が鳴り響いてる。
そしたら目の前のしょーちゃんがもう一回しっかりした声で、
「ただいま、雅紀」
って言った……。
え?ホンモノ?
ソックリさん?
ん?ドッキリなの?
「しょーちゃん……?
……なんで?」
ホントにホントにしょーちゃん?
「え?なんでってなんだよ……
久々に会って一言目がソレ?」
「え、だって……まだ帰ってくる時間じゃ、ない……よね?」
「雅紀に会いたくて少しでも早い便に乗って帰ってきちゃった。
……ダメだった?」
「う、ううん……そんなこと、ない……
会いたかった……早く……会いたかった……
……しょーちゃん……!」
オレは思いっきり走っていって、思いっきりしょーちゃんに抱きついた。
走っていくような距離でもなかったからしょーちゃんが吹っ飛びそうな勢いだったけど。
それでもしっかりと受け止めて、ギュッと抱きしめてくれた。
「ぐっ……!……雅紀……ただいま。
会いたかった……」
「しょーちゃん、おかえりなさい!
無事に帰ってきてくれて、ありがとう……」
そう言ってオレからしょーちゃんにキスをした。
「んっ……雅紀……?」
「しょーちゃん、会いたかった……」
オレから思いっきりキスをした後、そう言ってまたしょーちゃんに抱きつく。
「雅紀……ありがとう……でも……」
「でも……?」
オレはしょーちゃんを見上げた。
「みんな……見てるけど……」
しょーちゃんが赤くなってオレの背後に目をやった。
「え……?」
オレがそーっと後ろに目をやると……
3人がポカンとした顔でこっちを見ていた。
つづく……
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おはようございます(๑ ́ᄇ`๑)
今日でリオ編終わります。
今日は雅紀サイドと翔サイドの両方から。
内容的には同じですが飽きずにお楽しみください。