最近電池の話が多いんですが、マイクロ原子力電池で検索しているとタイトルの記事がヒットしました。

 

 

この記事を書いた人達は、実際のプルトニウム式の原子力電池のペースメーカーが使われていたことは、あまり知らないようです。

※ブログの中検索いただければ、たくさん記事はでてくると思いますが、一例としては以下。

 

 

 

今回の記事の内容のポイントは、以下。

○ロシアの研究者

  ガス遠心分離機で可能なエネルギー源である

  放射性同位体ニッケル-63を

  69%以上に濃縮することに成功

  (ニュースは、モスクワの核燃料メーカーのTVELが発表)

 

現在は、ヨウ素リチウム電池がペースメーカーの主流。

「核電池(原子力電池)は

そのサイズや重量、また放射性物質の漏洩が課題で、実験されたことはあったものの、発展せずに終わっていたそう。」

→この記載は間違いですね。

  アメリカ等で一部ながら、しっかり使った実績があります。

 

マイクロ原子力電池は、小さなエネルギー源が

 長期間メンテナンスフリーで機能すべき場合に適している。

応用分野としては軍事系や工業用プラントなど

ペースメーカーという可能性も秘めている

 

【放射性物質の影響】

ニッケル63やトリチウムなどの自然崩壊で生じる放射線を

電気へ変換するメカニズム

(原子力発電所のように崩壊熱を利用しての発電ではない)

 

「放射性崩壊によるこの種の直接発電はBetavoltaikと呼ばれる。」

人工的に製造された同位体Ni-63は100年の半減期

「有害なガンマ線のない穏やかなベータ線」に崩壊。

※漏洩するかもしれない放射線は、

プラスチックのパッケージで遮断できる

 

技術的には、なるほどという感じですね。

ただ、理屈ではわかっても、ちょっと怖いですね。