自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション

インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ

 

 

先日の建もの探訪、なかなかインパクトのあるお家が…

 

 

なんとバルコニーに手摺がありません。

 

理由はよく聞いてなかったのですが、おそらくデザイン的なとこでしょう。

 

私なんか酒飲んで出たら絶対に落ちる自信ありますよ。笑

 

 

というか、そもそもバルコニーに手摺なくても法的に問題ないの?

 

と思った方も多いでしょう。

 

 

実は建築基準法上、2階建て住宅のバルコニーには手摺がなくても問題ないのです。(条例で規制している自治体もあります)

 

3階建てや特殊建築物になると手摺が必要となり、高さなども規定されています。

 

とはいえ普通の感覚では手摺設けますよね…

 

 

バルコニーや窓からの転落事故は毎年のように発生しています。

 

 

デザインが大事という気持ちはよく分かります。

 

特に建築家の自邸ということもあり、攻めた設計にしたいという意図も頷けるのですが、最低限の安全性は必要かと…

 

 

そもそも手摺もデザインの一部として計画すれば良いのでは??

 

 

ということでいくつか例をご紹介。

バルコニーではなくウッドデッキですが、手摺のデザインは案外豊富です。

 

 

 

色はもちろん、縦か横かでも雰囲気はかなり変わってきます。

 

 

 

ヘリンボーン状の格子もおもしろいですよね。

 

 

 

こちらは木とステンパイプの組み合わせ。

 

 

こんな感じに手摺のデザインなんていくらでも考えられます。

 

なのでデザインと安全性の共存は可能だと思うんですよね。