一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

 

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先日、引渡し間近のお家の完成写真を撮ってきました。

 

完成写真って我々住宅会社にとっては財産なのです。

 

 

せっかく素敵な住宅なのに微妙な写真を掲載している会社を見ると

 

「ああ…もったいない…」と、つい口に出しちゃいます。

 

 

 

家具やインテリアを整える、プロカメラマンに依頼する、というのは多くの方が実践しているのですが、案外盲点になっているのが照明です。

 

 

照明の点灯パターンで写真の雰囲気が結構変わってくるんですよね。

 

全点灯。

電球色のLEDなので全体的に暖か味が出ます。

照明計画を見せたい!という場合にはアリです。

 

 

 

リビングダイニング、キッチンの一部をOFF。

自然光部分とLED部分で温度差がかなり出ます。

 

 

 

キッチンペンダントライトのみ。

キッチンの柄クロスが見えなくなりますが、私的には好きな雰囲気です。

 

 

 

ほぼ全消灯。

こうなると撮影時間帯でかなり変わってきますが、特に窓の計画にこだわった家は印象的な写真が撮れるでしょう。

 

 

どれが正解とかはないのですが、照明次第でこれだけ印象が変わるというのは頭に入れて置いて損はないと思います。

 

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で、もうひとつ気を付けなくてはいけないのが「腕が確かなプロ」に依頼するということ。

 

まあとりあえずこれを見て下さい…

 

 

 

とある雑誌社から派遣されたカメラマンから撮影してもらった写真なのですが…

 

どう思います?

 

色味はおかしいし、歪んでるし、一体何が撮りたかったのだろう…というのが正直な感想です。

 

この写真が送られてきた時、ド素人がスマホで撮ったのを間違えて送ってきたのかと思いました。

 

 

ちなみにこちらは普段お願いしているカメラマンが撮影したものです。

 

 

 

同じ物件とは思えないですよね。

 

 

なのでプロに任せれば安心、というわけではないんです。

 

雑誌社もよくこんなプロにお願いするよな、と…