一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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日本政府伝家の宝刀「ポイント政策」がまた始まります。
今度は置き配ポイントだそうです。
マイナポイント、住宅エコポイント、節電ポイント、キャッシュレスポイント…
ほんとポイント事業が大好きですよね。笑
それはさておき、ポイント配っただけで運送業者の負担となっている再配達問題を根本的に解決できるとは思わないんですよね。
なので宅配ボックスの活用などが求められているのですが、私のオススメは「埋め込み型宅配ボックス」です。
宅配ボックスを外壁に埋め込んでみた
ネットショッピング狂の我が家では、毎週何かしら届きます。
なので賃貸住みの頃から玄関先に宅配ボックスを置いていたのですが、ただでさえも狭い玄関前のスペースがさらに狭くなり…これはこれで困っていました。
その後、中古住宅購入しフルリノベすることになるのですが、その時に必ずこれはやろうと決めてたことが「埋め込み型宅配ボックス」です。
玄関ドアの横に黒い小さな扉がありますが、それが宅配ボックスです。
このような埋め込み型はマンションなどでよく見かけるのですが、戸建てでは一般的ではありません。
我が家では既製品の宅配ボックスを使いましたが、今思えば扉も造作してもっとカッコよく出来たかな…とちょっとだけ後悔。
後々このボックスの扉が壊れたら今度はカッコイイ扉を付けようと思ってます。
しかしあまりオシャレにし過ぎると、配達員が宅配ボックスだと気付かない可能性もあるので注意が必要ですね。
屋内側からも取り出し出来たら便利?
我が家では玄関を入ると右側にシューズクロークがあります。
その最下段に宅配ボックスが埋め込まれているのです。
シューズクロークの場合ほとんど影響ありませんが、設計段階である程度は考えておく必要がありますね。
この間取りを見て
「屋内側からも荷物を取り出せたらもっと便利なのでは?」
そう思う方も多いかもしれませんが、その場合は断熱・気密性に配慮する必要が出てきます。
不可能ではありませんが、そこまでするメリットはあまり無いのかなと。
そもそも帰宅時にボックスを確認することが多いので、荷物の取り出しは屋外側からだけで私は十分でした。
埋め込み型のメリット・デメリット
埋め込み型宅配ボックスのメリットは、なんと言っても玄関ポーチがスッキリすることです。
据え置き型は場所を取りますし、デザイン的に微妙なものが多く…
最近は門柱とセットになったタイプもよく見かけます。
しかしこれには問題点があります。
門柱なので基本的には屋根のある場所に設置することが難しいんです。
よって雨の日の荷物取り出しが大変なのが容易に想像できます。
さらに年中雨ざらしになるので耐用年数がどれくらいなのか、少々不安です。
今後は埋め込み型の宅配ボックスを採用する人が増えてくるのではないでしょうか。
新築でも難し工事ではないですし、もちろんリノベでも可能です。
埋め込みに対応した商品も増えてきました。
スタイリッシュなデザインを選べば外観にもあまり影響しませんし、新築なら設計次第で目立たないようにも出来ますね。
ただし、埋め込み型はボックスが故障したり取り換える時のことまで考えておかないといけません。
廃盤になると修理するにも部材が手に入りませんので。
複雑な鍵やダイヤル式など壊れやすいのは機械部です。
なるべくシンプルな構造なものを選びましょう。
据え置き型でもオシャレにする方法
では据え置き型タイプの場合、どのようにしたらオシャレに見えるのか。
例えばベンチが宅配ボックスも兼ねてるようなものは宅配ボックス感がなくて良いですね。
耐久性を考えると金属製より樹脂製のほうが良さそうです。
しかしあまりにも宅配ボックス感がないようものは、配達員が気付かない可能性もありますね…


















