一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

 

 

【ハウスメーカーとの交渉術】というツイートが話題になってました。

 

・こちら(施主)の予算は明かさない

・予め交渉カードを用意しておく

・営業にペースを握られないようにする

 

 

ビジネス本みたいな内容ですよね。笑

 

 

 

でもこれは決して笑い事ではなく、

 

「事前に伝えていた予算よりも数百万オーバーの見積もりが出てきた…」

 

「建物本体価格は安かったのに最終的にはかなり追加費用がかかった…」

 

実際こんな声をよく耳にします。

 

 

なので、そんな事態に陥らないように交渉術でも身につけておこうか、と考えるのも頷けます。

 

 

 

 

以前、他ハウスメーカーの見積書を見せてもらう機会があったのですが

 

 

お値引き協力 95万円

 

これは初回の見積書だそうです。

 

 

普通に考えて95万の値引きなんて出来ません。

 

 

でもそれを可能にする方法がひとつあるんですよね。

 

とっても簡単で、

 

最初から95万円上乗せした見積もりを出せばいいだけです。

 

 

 

「通常4万円が今なら1万円です。」

 

「ええ~社長~安い~、お客様嬉しくなっちゃう~」

 

某TVショッピングではないですが、つまりそういうことです。

 

 

 

 

スーパーで半額になったお惣菜、たくさん買って結局食べきれずに捨てた。

 

通常価格なら絶対買わない服、半額になってたからつい買ったけど結局一度も着ずにクローゼットの肥やしになっている。

 

 

こんな経験ありませんか?

 

 

私はあります、何回も。

 

 

とにかく人は値引きに弱いんです。

 

 


 

アメリカでの話。


このような値引き戦略が常習化していた大手百貨店があり、それに嫌気がさした新経営者が値引き戦略をやめさせました。

 

表示価格は従来の値引き後の価格一本に統一され、きっとお客さんも喜んでくれるだろう!と思っていたのですが…

 

逆に売り上げは激減してしまいました。

 

 

「あの大手百貨店、値引きをしなくなった!」

 

「新経営者に裏切られた!」

 

 

そして1年で1000億円近い損失を出し、新経営者は更迭されました。

 

 

その後、以前の価格帯まで大幅値上げを行い値引きやクーポンを配布するという従来の戦略に戻したら、業績はV字回復したのでした。

 


 

笑えるでしょ?

 

でもこれが現実なんです。

 

 

 

 

話を戻しまして、

 

結局何が言いたいかというと

 

ハウスメーカーの値引き自体には意味がない、ということです。

 

 

それどころかお施主さんが交渉術まで備えるなど、悪影響しかないのです。

 

 

 

 

これから住宅を購入しようとしている方、もし大幅な値引きがあったら

 

「これは一体なんの値引きですか?」

 

と、値引きの内訳や理由を聞いてみてください。

 

 

 

「え~と…お値引き協力です!」

 

と、もの凄く曖昧な回答が返ってくるはずです。

 

 

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