
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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一気に来ました…
朝から雪かきで夜にもう一度…
いい運動と自分に言い聞かせて頑張ります。
雪は嫌いなのですが、窓から見える雪景色は好きなんです。
木製サッシ越しだと尚更。

太陽マークどこに行ったのでしょうか?
雪国だから仕方ないですね…
ちなみに年間日照時間ランキングを見てみると
お、下には下がいるのかという謎の安心感。(我が県は40位)
日照時間が短いと日射熱暖房も期待できません。
部屋が暖かいのに寒い??
そこでエアコンに頼らざるを得ないのですが、外気温が低くになるにつれて窓付近の冷気が気になってきました。
これをコールドドラフトと呼ぶのですが、不快な冷気は何も窓だけが原因とは限りません。
我が家の場合、リビングのエアコン一台で暖房運転すると寝室や洗面所と温度差が生じ(1~2℃程度)矢印の方向で冷気が流れてきます。
LDKの温度が24℃近くあっても、この冷気のせいでそこまでの暖かさを感じないんですよね。
築52年でUA値0.45とそこそこの断熱性能を備えた家でもこれですので、きっと多くの方が冬場の冷気に悩まされているはずです。
「吹き抜けは寒い!」と言われる所以も、このコールドドラフトが大きく影響しています。

室温よりも大事なこと
そこで寝室のエアコンも稼働させてみると、案の定あの不快な冷気はかなり軽減されました。
各空間で温度差が縮まり冷気の対流が発生しなくなったのです。
「でも2台もエアコン動かしたら電気代が…」
確かにその心配はありますよね。
しかし2台運転なので各エアコンの設定温度は普段より低めにし、消費電力は若干の増加で留まりそうな気配です。(詳しいデータは計測中)
設定温度を下げたのでLDKの室温は23℃程度ですが、冷気の発生がなくなったおかげで以前より室温は下がっても体感温度は上がりました。
欲を言えば、リビングのエアコンはもっと小さいサイズにすべきでしたね。
寝室は2.2kW(6畳用)ですが、リビングには6.3kW(20畳用)のエアコンが付いてます。
1台運転の時ですらオーバースペックだと思ってたのに2台運転となると・・・
4.0kW(14畳用)でも十分でしたね。
ちなみにエアコンを購入する際、皆さんはAPFという数字を確認していますか?
APFは通年エネルギー消費効率と言いまして、そのエアコンの省エネ性を表しており数字が大きいほど省エネ性が高くなります。
例えばこちらのエアコン、商品ページにはこのような表示を見つけることができます。
エネルギー消費効率5.8 これがこのエアコンのAPFです。
続いてこちらも同じく6畳用エアコン
APFは7.0なのでこちらのほうが省エネ性が高いと言えますが、やはりエアコン自体も高価格です。
ではAPF5.8のエアコンとAPF7.0のエアコン、1年間でどれくらい電気代の差が出るかと言うとおおよそ3,500円~4,000円程度となります。
(使用量や電気代単価によって上下します)
10年使っても40,000円くらいの差しかないのです。
ただし、エアコンの畳数が大きくなるとAPFによる省エネ性の影響は大きくなり、年間10,000円くらいの差が出ることもあります。
よって、6畳エアコンならそこまで気にしなくていい、20畳エアコンなら無視できないと言ったところでしょうか。
意外な部屋にエアコンを設置
エアコンの2台運転は我が家のように1階に寝室があれば難しくないのですが、多くの方は寝室をLDKとは別階に設けるかと思います。
なのでLDKがある階にはエアコンが1台というパターンが多いですよね。
そこで仮にエアコンをもう1台設置するとしたらどこがいいのか。
私なら洗面脱衣室に設けたいです。
冬は浴室まで暖められますし、ランドリーも兼ねていれば洗濯物も早く乾かすことも出来ます。
実は最近SNSなどで「洗面脱衣室にエアコンあると良くね?」という話題を目にするようになってきました。
メリットしか感じないんですよね、洗面脱衣室エアコン。
いつか提案してみたいです。
色々と書いてきましたが今日の大事なポイント。
室温よりもどれだけ冷気の発生(コールドドラフト)を抑えることができるか、それが冬を快適に過ごす秘訣です。