一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。

また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。

 

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安倍元首相の事件以来、宗教団体の問題が連日のように報じられています。

 

宗教の良し悪しは置いといて、宗教にのめり込んで人生を狂わされた人がいることもまた事実でしょう。

 

 

 

 

家づくりにおいても、ある一つのことだけに執着し盲目になってしまうのは危険な行為です。

 

 

もう10年以上前のことになりますが、風水に物凄く執着しているお客さんがおりました。

 

いや、正確には執着していたのはお客さんの兄弟なんですが…

 

 

私はその方たちの設計だけ担当しました。

 

 

 

 

鬼門や裏鬼門程度であれば今でも気にされる方はたまにおられます。

 

 

しかしその方は尋常じゃなかった。

 

 

当時撮った写真がパソコン内に残ってました。笑

 

 

動線や使い勝手などは無視して、平面図にこのようなものを当てて間取りを決めていくのです。

 

私がお客さんと話合って決めたことも、その兄弟(たしかご主人の兄)が登場して全てを覆していく。

 

しかもお客さんはこの兄には逆らえない様子。

 

まあなんとも異様な光景でした。

 

そして異様な間取りの家が完成したのです。

 

 

後々聞いた話では、この家はすぐに賃貸として貸し出されたとか…

 

 

お客さん自身が風水にこだわるのはまだ理解できますが、第三者がここまで口を出すと家づくりは明らかに間違った方向へ進みますね。

 

 

 

 

この時は執着したものがたまたま風水でしたが、もちろんそれ以外の場合もあります。

 

「性能」や「デザイン」、「間取り」など。

 

何かに執着することが悪いこととは限りません。

 

ですが、それと同時に諦めなければいけないもの(失うもの)があるかもしれない、ということを肝に銘じておくべきですね。

 

 

 

また家づくり系のユーチューバーなどは話し方も上手いので、ちょっと大袈裟ですが洗脳されてしまう人もいます。

 

そうなるともう宗教と大差ないですね。

 

 

ユーチューバーに限ったことではありませんが、平気で間違った情報を流す人もいるので気を付けなければいけません。

 

フォロワーが多くていいねがたくさんついてると、間違った情報も正しく見えちゃうから困ったものです。