一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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大工さんが作る棚や家具を造作棚や造作家具と呼びます。
いわゆるオリジナル家具なので、お客さんにはとても喜ばれます。
注文住宅の醍醐味ですよね。
こちらのお家では、壁にデスクカウンターと収納を兼ねた造作棚を作りました。
壁の長さを計りジャストサイズに作ったので、見た目もスッキリしてます。
そんな造作家具ですが注意点があります。
一般的な家具であれば簡単に移動したり買い替えたりできますが、壁や床に固定するような作り付け家具は基本的に移動できません。
特に子供部屋など、将来的に用途が変わる可能性のある部屋は注意が必要です。
また、ドコに何をしまうかを予め想定し、必要以上に細かく設計した造作棚も気を付けましょう。
実際に暮らし始めてから気付くことは多く、その時に必要な場所に棚を設けたり出来るよう、余白を残した家づくりをオススメします。
そして、大工さんは家具職人ではないので作れるモノにも限界があります。
デザイン・機能性を求めるなら既製品の家具を選びましょう。
洗面台も造作することの多い家具(?)ですね。
リクシルのピアラという洗面台の上部ボウルだけを使ってます。
デザインは…ですが、機能性に優れているピアラ。
一番安いタイプを購入して、上部の洗面ボウルだけ取り外します。
もったいないですけど下部収納は廃棄…
(ピアラのボウルだけ販売してほしいです)
こちらはワイドタイプのピアラで造作した例。
水栓がクルクル動くので2人並んで使えます。
大工工事的には難しくはないので採用できる工務店も多いはず。
気になる方は工務店やハウスメーカーに相談してみてください。