
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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「インテリアに用いるカラーは3つまで」
「壁紙は2種類以上使っていけない」
これらインテリアコーディネートのセオリーは本当に正しいのでしょうか?
先日完成したお家がこちら。
この空間、5種類の壁仕上げが混在しています。
①モルタル塗装 ②杉板シェブロン張り ③キッチン前のスライスレンガ ④板横張りホワイト塗装 ⑤板縦張りグレー塗装(写真一枚目左側)
インテリアコーディネートのセオリーからは外れているのですが、しっかりと世界観が形成されているのはインテリアスタイルが統一されているからです。
ちなみにこちらのお家はモデルハウスではなく一般宅です、毎回家具やインテリアまで作り上げてお引渡しするのが私たちの流儀です。笑
家具の色味を揃える、壁紙は2色まで、このようなコーディネートは比較的簡単で失敗することも少ないです。
しかし単調でやや味気ない空間になってしまうこともあります。
そのような場合はラグやクッション、壁にかけるアートなどで遊び心を少し加えるだけでガラッと印象が変わるでしょう。
「メインのクロスとアクセントクロスを選んでください」
多くのハウスメーカーではこのような提案がなされます。
何故かって?
それは先ほども書いた通り失敗が少ないからです。
失敗が少ないということはクレームも少ないです。
ハウスメーカーはどれだけクレームを少なく出来るかがとても重要なんです。
使いたい素材や設備があったのにハウスメーカーに断られた。
このような経験をした方も多いのでは。
そうです、残念ながらクレームが起きにくいものしか使えないのです。
しかしこれはハウスメーカーが悪いわけではありません、これによって合理的な経営が出来ているわけですから。
自分がどのような家に住みたいのか、どのような暮らしをしたいのか、よく考えて価値観の合う住宅会社を見定めましょう。
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