
一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
↓バックナンバーは各カテゴリーから↓
以前このような記事を書いたのですが、
そのお隣さんの養生が外れてました。
まさかのお隣さん(白い家)も南面にリビング掃き出し窓、東面には勝手口のみ。
で、その隣りでは新たに基礎工事が始まっておりますので、リビングの掃き出し窓から見えるのはお隣さん北面の外壁となるのでしょう…
北面って室外機やエコキュート置いたりすること多く、そうなると音もうるさいし最悪なんですよね。
もう単純に「なぜ?」という疑問しか湧きません。
設計意図を聞いてみたいです。
だって…東面(写真手前側)の眺めは控えめに言っても最高なんですよ。
私もすぐこの近くで一棟建てたのですが、もちろんリビングの大きな窓は東面に設けました。
そのお家の2階からの眺め(東側)がこちら。
住宅は建ってない(今後も建たない)ですし、遠くには山並み。
日中なんてレースのカーテンすらいらないくらい、周囲からの視線も気にならないでしょう。
(ここのお家は道路に面してるのでそういうわけにはいきませんが)
東側は建物も何もない分、多少風が強い時もあるのですがそれでもこの立地なら東の眺望を取り入れた設計をするはず…だと思うのですが…
私の感覚がおかしいのでしょうか。笑
それともこれらの家を設計した人は、現場を見ずに設計してるのではないでしょうか?
正直あり得るんです、こういうこと。
例えばネットで「間取り作成します」なんてサービスありますよね。
このような場合は現地確認が難しく、敷地の形状と方角くらいの情報で設計することになります。
そうすると、室内の動線などにはこだわっているけど、隣地の状況など全く考慮していない図面が出来上がるのです。
なので私は現地確認しない間取り作成サービスには否定的です。
実際、間取りなんて誰でも描けるんですよ。(言っちゃった)
いい間取りかどうかは別として、家づくり時に自分で考えてる人ってけっこう多いです。
(あんまり嬉しくないですけどね…)
しかし設計で難しいのは外部環境との繋がりを考えること。
室内への日射の採り方や、もちろん窓からの眺めもそう。
あとはお隣さんの建物高さ(建物の影がどれくらい落ちるか)や窓位置(窓がかぶらないようにする)、隣が空き地でも将来建つであろう建物を想定した設計などなど。
色々と考慮すべきことがあるんです。
建築士ってそこまで頭悩ませて設計しているんですよ。
あ、もちろん悩まず設計している建築士もいるのでご注意を。
関連記事

よく使う家具や照明(随時更新中)
ランキング参加しました。応援よろしくお願いします。