一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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先日ご依頼頂き作成した内観パースです。
快く掲載の許可頂きましたのでご紹介。
本来は360°画像になっており全方向見渡せるのですが、アメブロは360°画像に対応してないので残念ながらスクショ画像です。
とりあえず頂いた図面通りにパースを作ってみたのですが、やはり気になるのがTVの位置。
これですとソファとTVの距離が近すぎてセンターテーブルが置けず、TVのサイズも限られてきます。
更に玄関ホールからLDKに入るとソファが目の前に迫り、デッドスペースも多いような。
これはさすがにマズいな…ということで、このような配置を提案させていただきました。
TVを奥の壁に移動しソファの向きも変えます。
このほうがデッドスペースも減り、リビングへ入った時の圧迫感も軽減されます。
畳スペース、ソファ、ダイニングキッチン(パースには映ってませんが)どこからでもTVが見え、大型サイズのTVも問題なく置けますね。
ご依頼者さんはこの提案を受け入れてくださり、住宅会社に変更をお願いしたとのことです。
ありがたいことですが私も責任重大…
平面図を見ただけでは一見問題なさそう間取りも、こうしてパースで確認すると「あれ…ちょっと大丈夫かな…」と色々な発見があるのです。
私は普段設計をする時、出来上がった図面を必ず他のスタッフにチェックしてもらってます。
一級建築士と言えども一人の人間が提案できることには限界があり、私とは違った視点を持つ人の意見はとても重要なんです。
チェックする人は必ずしも建築士である必要はありません。
そして私とは年齢性別が出来るだけかけ離れた人のほうが良いです。
30代男性が設計した図面を他の30代男性がチェックしたところで、どうしても似通った視点や価値観を持っているので、大した意見は出てこないんです。
皆さんも家づくりをするとき、同年代同性の人の意見を聞きがちだと思います。
もちろんそれも大事なのですが、もっと視野を広げて意見を求めると、きっと良い結果になるはずですよ。
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