一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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家づくりが成功するか、失敗するかは営業担当者次第
よく聞く言葉ですが、概ねその通りだと思います。
工務店や建築事務所の場合は、そもそも専任の営業がいないことが多く、建築士と直接やりとりすることが基本です。
ハウスメーカーは建築士と施主の間に、営業担当者が入ることが多いです。
この営業担当者の裁量が非常に大きく、家づくりに大きな影響を与えるのです。
それが「家づくりは営業担当次第」と言われる所以です。
先日、マイホーム建築中の方からこんなご相談を受けました。
「設計図通りに工事されていない」
「工期を何度も延長された」
これ、どちらも大問題ですよね。
補償や遅延金の話は今回は置いといて、「何故こんなことになったのか」について掘り下げていきます。
お察しの通り、
原因の全てが営業担当者にありました。
まずは図面通りに工事が行われていない理由。
それはお施主さんと営業が打ち合わせで決めた内容を、現場監督に伝えていなかったからです。
現場監督というのは、その名の通り建築現場で指揮をとる人のことで、設計図通りに工事しているかチェックしたり指示を出したりします。
なので営業は図面などの変更があったら、速やかに現場監督に伝えないといけないのです。
それを怠っていたのですね…
よって現場監督は変更前の図面で工事を進めていたのでした。
続いて工期の延長について。
これに関しては不可抗力(今回のウッドショックのように材木が不足してるなど)で遅延してしまうことは、少なからずあります。
その場合はすぐにお施主さんに報告することが義務なのですが、この営業はそれも怠っていました。
しかも遅延の理由は不可抗力ではなく、単なるミスでした。
「材木を加工する工程を見落としてた」と、あり得ないようなミス。
あり得ないようなミスですが、ミスは誰にでもあります。
しかしなぜお施主さんにギリギリまで報告しなかったのか。
その理由をお施主さんが営業に問いただすと、
「(施主に)怒られると思ったので…」
ウソみたいでしょ?
実話なんです。
子供か?
私が施主の立場だったら思わずこうツッコんでたでしょう。
百歩譲って新入社員なのかな、と思ったらすでにこの業界で3年以上働いているとのこと…
こんな人間に数千万円のマイホームを託すなんて、恐ろしい話です。
全国的に名の知れた中堅ハウスメーカーですが、営業全体のレベルが低いのか、たまたまこの担当者だけなのか。
施主は住宅会社は選べても、営業担当者までは選べません。
もし「この営業担当者大丈夫かな…」と思ったら、早めに担当の変更を要求してください。
ある程度の規模のメーカーなら対応してくれるはずです。
それにしても唖然とした話でした。
もし住宅会社とトラブルになった場合、以下のリンク先で相談などできます。
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