一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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先日、国道を車で走っていた時に気付いたこと。
角地に立つとあるケーキ屋さんの建物が、国道側に背を向けて立っていました。
一本狭い道を入り建物の入り口側にまわると、塗り壁のとてもオシャレな外観になっています。
国道から建物入口側はほぼ見えません。それだけに交通量の多い建物裏側が残念で…
ケーキ屋さん目当ての人にとってはもちろん建物入口側が正面ですが、その他大勢の国道側から見る人にとっては、汚れたサイディングに室外機だからけのこちらが正面です。
建物の正面とは、必ずしも玄関や入口がある面とは限らないんですね。
これは住宅も同じです。
住宅密集地ではさほど気にするところではありませんが、角地や広い敷地など色んな角度から建物が見える場合は注意が必要です。
よく目にするのが外壁の張り分け。
玄関のある建物正面だけタイルや板張りなどにして、その他3面はサイディング。
これが両サイドとも建物が密集しているならあまり気になりません。
正面以外の外壁はほぼ見えませんからね。
しかし角地などでは他の面もよく見えちゃうんです。
外壁の張り分け自体が良くないと言っているわけではなく、
正面の仕上げのみグレードを上げる外壁の張り分けは、違う角度から見た時にとてもチープに見えてしまうのです。
(おぼっちゃまくんを知っている人ならピンとくるはず…)
それを避けるためには、外壁の張り分けをしないというのも一つの手段です。
私の場合、どんな外壁であっても張り分けをすることは少ないです。
もちろん張り分けすることもありますが、その時は建物の正面性や他の角度からの見え方も気をつけています。
外壁の張り分け、単純なようで奥が深いですね。
あ、最初のケーキ屋さん。
口コミはめちゃくちゃ良かったので近いうちに行ってこよう…
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