一級建築士である私が設計した物件をはじめ、インテリアや家づくりについて情報発信しています。
また、築52年の中古住宅を購入しリノベした記録、日々の暮らしについても書いています。
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以前、リノベーション工事を行ったときの話。
「今の季節、できることなら窓を開けたいんですけど…」
そのお施主さんはリビングの窓を開けるのをためらっていました。
比較的密集した住宅地で、隣の家との距離も外壁間で1mくらいです。
「外からの視線が気になるなら、窓開けてもレースのカーテン閉めておけばいいんじゃないですか?」
「いえ、そうじゃなくて…臭いが…」
「臭い?!」
リビングの窓を開け、お施主さんが隣の家の外壁を指さした先には…
このような屋外フードが。
これは換気扇か吸気口のどちらかの可能性が高く、換気扇だった場合はここから室内の臭いが漏れてきます。
そう、リビングの窓を開けるとすぐにお隣さんの換気扇があるのです。
しかもキッチンの換気扇…
「窓開けると隣の家の料理の臭いが入ってくるんです…」
「しかも不味そうな臭いで…」
これにはちょっと笑ってしまいましたが、確かにそれはキツイ。
設計するとき、お隣の窓の位置などは考慮するのですが、換気扇に関してはそこまで深く考えていませんでした…
密集地では特に気を付けなければいけませんね、いい勉強になりました。
ちなみに外壁に付いてるフードがキッチンの換気扇なのかどうかは、窓の位置関係などでなんとなく分かります。
家を建てるときには少し気にしてみてください。
あ、でも料理上手な方の家なら、その匂いで白飯3杯いけますね。
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